インボイス制度導入を機に、DXが急激に拡大してきている請求書受領サービス市場。そんな中、SaaS企業の雄であるラクスが7月から、この領域に参入することを発表した。 これまでエンタープライズ領域ではSansanのBill Oneが、中小中堅領域ではinvoxがトップシェアを誇ってきたが、ラクスの進出で業界地図に変化が起きるかもしれない。 SaaSトップ企業・ラクスの参入 ラクスは、経費精算システム「楽楽精算」や電子請求書発行システム「楽楽明細」などの経理を中心としたバックオフィス向けSaaSプロダクトを提供する企業だ。創業は2000年とSaaS企業の中では老舗で、ITエンジニアスクール、メール配信サービスなどの事業を手掛け、現在は「楽楽シリーズ」として知られるバックオフィス向けSaaSプロダクトをメインとしている。 2024年3月期の連結決算で売上高は384億円、営業利益は55億円に達した。