nim が VC++ コンパイラ cl.exe を見つける方法を調べる過程で、Visual Studio のコマンドライン C/C++ コンパイル環境について分かったことをまとめておきます。 概要 VC++ の C/C++ コンパイラは cl.exe という名前のコンソールプログラムですが、cl.exe の位置を調べて起動すればすんなりコンパイルできるという訳ではありません。 というのも、Windows で C/C++ のプログラムを開発する場合は、いわゆる標準の C/C++ プログラムを記述することはむしろ稀で、多くの場合、Win32 API や .NET Framework なども利用します。 このとき、これらの SDK のヘッダファイルやライブラリファイルを見つけられるように、INCLUDE, LIB, LIBPATH といった環境変数を適切に定義した上で cl.exe を呼び出す必