東京の人材派遣会社の元社員が、取引先の情報を管理するシステムに不正にアクセスし、転職先の同業他社に提供したとして警視庁に逮捕されました。 逮捕されたのは、埼玉県川口市の会社員、人見正喜 容疑者(43)です。 警視庁によりますと、おととし6月から去年9月の8回にわたり、以前勤めていた東京の人材派遣会社の名刺情報管理システムに元同僚のIDなどを使って不正にアクセスし、取引先などの情報を転職先の同業他社に提供したとして不正アクセス禁止法違反などの疑いが持たれています。 元の勤務先では、同僚のパソコンのログインパスワードを知る立場にあったということで、名刺情報管理システムでも同じパスワードを使用していた同僚のIDを使って不正にアクセスしたということです。 転職先では、部下にIDとパスワードを伝えて数万件の名刺データを見られるようにしていたということで、これをもとに営業活動を行い、実際に契約が成立し