前理事長らが背任容疑で逮捕された財団法人「日本漢字能力検定協会」(京都市)は6日、事件後初めての漢字検定を実施した。 この日は学校単位などで申し込んだ人が2~10級に挑戦。「もうけ過ぎ」との批判を受け、検定料は100~500円引き下げられた。 協会によると、21日に実施予定の一般向けの検定と合わせた6~7月の志願者数は、昨年同時期の約7割に当たる約60万人(5日現在)にとどまっている。 京都市上京区の京都産業大付属高校では午後1時半から約50人が受検。辻村健治教頭は「級を上げることを楽しみに頑張る子もいる。実施できて良かった」と話した。 協会をめぐっては1月、前理事長の親族企業との不透明な取引が表面化。一時は検定の継続が危ぶまれたが、運営体制の刷新と取引の全面解消などを条件に文部科学省が実施を容認した。