Ubuntuプロジェクトを率いるMark Shuttleworth氏が、Ubuntuのディスプレイサーバに「Wayland」を採用する計画を氏のブログで明らかにした。一部の組み込み機器向け実装を除くと、LinuxのディスプレイサーバといえばX、と相場が決まっているだけに、じゅうぶん冒険的な試みと言っていいだろう。これを機にLinuxデスクトップが一気に進化するかもしれない反面、諸々が停滞する可能性もあるからだ。 Waylandは、描画にOpenGL ESを用いたオープンなディスプレイサーバだ。Xのフォークではなく、描画機構における互換性もない。Waylandでは、Linuxカーネル組み込みのDRM(Direct Rendering Manager)や、高速なGPUメモリ管理機構の「GEM(Graphics Execution Manager)」を利用するため、現在のところ動作環境はLinu