目次 じつに合理的な作曲手法 ヒップホップのビジネス化 欲ばりすぎたビズ・マーキー 表面化した著作権問題とお金 大物シンガーと無名ギャングスタ・ラッパーの例 サンプリング手法の衰退 サンプリング手法の再評価 名曲は永遠に語り継がれる 参考曲 じつに合理的な作曲手法 サンプリングとは、おもにファンクやジャズなどの音源から「声」や「音」などを抜粋することをいいます。ヒップホップの世界で使われている「作曲」という言葉は、まるっきり「無」から何かを創造するという意味ではありません。 『すでに存在している名曲から、もっとも気持ちのいい部分を切り取って、ドラム・マシーンを叩いてできたビートの上にのせる行為』を「作曲」と呼んでいるのです。 著作権の問題さえなければ、これほど合理的な作曲はありません。1970年代にヒップホップが誕生してから、しばらくの間、この手法はポピュラーなものでした。 なにしろ、名曲