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自己啓発に関するquasimoto_sanのブックマーク (7)

  • 自己啓発の時代 牧野 智和著

    自己啓発書にはその時代ごとの価値観・社会意識が凝縮されている。自己啓発書ベストセラー、就職対策書、女性誌、ビジネス誌の分析から、いつのまにか自分探し・自分磨きへと誘われてしまう現代社会のメカニズムを明らかにする。なぜ自己啓発書が売れているのか、なぜ「◯◯力」が次々と登場するのか、複眼的に考えたい人のために。 はじめに 第一章 「自己」の文化社会学に向けて 1 「自己をめぐる問い」と社会 2 「自己をめぐる問い」への文化社会学的アプローチ 3 「自己の体制」 4 後期近代と「自己の再帰的プロジェクト」 5 「自己のテクノロジー」 6 自己啓発メディアという「自己のテクノロジー」 7 書の社会学的意義 8 分析のスタンス 第二章 自己啓発書ベストセラーの戦後史―戦後日における「自己のテクノロジー」の系譜 1 自己啓発書ベストセラーについて 2 哲学的思索、記憶術、「心がまえ」と精神論―戦後

    自己啓発の時代 牧野 智和著
  • 日常に侵入する自己啓発 牧野 智和著

    自己啓発書はどのように生み出され、誰によってどのように読まれているのか。自己啓発書には結局のところ何が書かれてあるのか。各年代の生き方指南書、「手帳術」ガイド、掃除・片づけで人生が変わるとする書籍、さらには自己啓発書の作り手と読者へのインタビュー、質問紙調査の分析から「自己啓発の時代」を総合的に考究する。 はじめに 第一章 ハビトゥスとしての自己啓発 1 日常を差異化する自己啓発書 2 ハビトゥスとしての自己啓発 3 「自己啓発界」の構造 4 自己啓発書の読者とは誰か 5 「薄い文化」としての自己啓発書購読 6 書の目的と分析枠組 第二章 「ヘゲモニックな男性性」とそのハビトゥス――男性向け「年代」の分析 1 煽るメディアとしての男性向け「年代」 2 「群れ」からの脱出――二〇代論 3 仕事・プライベートの一元的統御――三〇代論 4 「自分らしさ」の再文脈化――四〇代論 5 細分化さ

    日常に侵入する自己啓発 牧野 智和著
  • 自己啓発の歴史(7) 社会革命から自分革命へ – 橘玲 公式BLOG

    ウェルナー・エアハルトは高校を卒業すると、大学には行かず、車や通信教育の教材を訪問販売するセールスマンとして生計を立てた。彼はデール・カーネギーの成功哲学の熱烈な信奉者で、セールスマンとして頂点を極めた後にセールスマン・トレーナーに転進した。 もともと心理学に興味のあったエアハルトは、マズローの人間性心理学とヒューマン・ポテンシャル運動に魅了され、サンフランシスコに居を移してエスリンに通いつめるようになった。エアハルトはそこでフリッツ・パールズのゲシュタルト療法を受け、ウィリアム・シュッツのオープン・エンカウンターを体験し、アラン・ワッツから禅を教えられ、それ以外にもオカルトから東洋思想、サイエントロジーまでありとあらゆる「至高体験」を試みた後、満を持して「エアハルト・セミナーズ・トレーニング」(略称“エスト”)を設立した。 エアハルトのアイデアは、エスリンの高尚で秘教的な雰囲気を一掃し、

    自己啓発の歴史(7) 社会革命から自分革命へ – 橘玲 公式BLOG
  • 自己啓発の歴史(6) サイケデリック革命とインナートリップ – 橘玲 公式BLOG

    マズローの人間性心理学は、白人エリート層を中心に、60年代のアメリカ社会で熱狂的に受け入れられた。 人間性心理学の最大の利点は、そのわかりやすさだ。それはフロイト流の精神分析のような不愉快な話(「お母さんとセックスしたいんでしょ」)を抜きに、人生の意味と目標を簡明に教えてくれる。 マズローによればひとには満たされない欲求を充足しようとする性があり、その欲求は息をし、べ、眠り、セックスをするという基的なものから安全の欲求、所属と愛の欲求、承認の欲求へと階層化され、自己実現の欲求へと至る。これが「欲求の五段階説」で、ひとは生活上の欠乏から解き放たれてはじめて、自己実現という高度の欲求を充足できるとされた。人生の目的は、完全な人間に向けていまの自分を超えていくことだ。いうまでもなくこれは、哲学者ニーチェの「超人」をアメリカの大衆文化に合わせて翻案したものだ。 マズローのもうひとつの特徴は、

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    quasimoto_san
    quasimoto_san 2013/03/08
    ここら辺はポピュラー音楽にもガッツリ関係あるなー
  • 自己啓発の歴史(4) エスリンとニューエイジ – 橘玲 公式BLOG

    サンフランシスコからシリコンバレーを越え、太平洋沿いにハイウェイを南に下ると、風向明媚な観光地、モントレーへと至る。そこからさらに一時間ほどロサンゼルスに向けて車を走らせると、州立公園のなかの人里はなれた海岸に木造の角ばった建物がぽつんと建っている。この温泉リゾートは、かつてこのあたりに住んでいたネイティブアメリカンの部族にちなみ「エスリン」と名づけられた。 エスリンは1961年夏、マイケル・マーフィーとリチャード・プライスという、30歳になったばかりの2人の若者によって設立された。彼らの目的は、人生の意味と可能性についての新しい考え方を追求する宗教・哲学・心理学のための交流の場をつくることだった。W・T・アンダーソンの『エスリンとアメリカの覚醒』は、人間の可能性(ヒューマン・ポテンシャル)を開拓すべく苦闘した彼らの「冒険」の壮大な叙事詩だ。 エスリンはもともと、裕福な医師であったマーフィ

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  • 自己啓発の歴史(2) サイケデリックの発見 – 橘玲 公式BLOG

    カナダのサスカチワン州でアルコール依存症患者の治療にあたっていたハンフリー・オズモンド博士は、LSDで人為的に譫妄症状をひき起こすという治療法を思いついた。酒に溺れた患者たちは、のっぴきならないところまで追い詰められてようやく生活を変える決心をする。だったらLSDで重度のアルコール中毒と同じ状況をつくり出し、断酒の決断をさせればいい――。 ところが驚いたことに、LSDでトリップしただけで依存症から回復する患者が何人も現われた。そこでオズモンド博士は、1000名ちかい重度のアルコール依存症患者に大量のLSDを投与する実験を行ない、50パーセントというきわめて高い治癒率を得た。博士は、この幻覚剤がこれまで知られているなかでもっとも効果の高い“こころの治療薬”であることを認めざるを得なかった。 LSDを投与すると感覚器官にいちじるしいねじれが生じ、色が聴こえたり、音が見えたりする。この非日常世界

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  • 自己啓発の歴史(1) CIAとLSD – 橘玲 公式BLOG

    予定外の仕事が入ってなんだかすごく忙しくなってしまい、ブログの更新ができないので、『残酷な世界』のために書いて、けっきょく使わなかった原稿をアップすることにします。 ********************************************************************* 1943年4月16日、スイス、バーゼルの製薬研究所で新薬の研究をしていたアルバート・ホフマン博士は奇妙な経験をした。麦角菌(小麦やライ麦に寄生する菌類の一種で、麦角アルカロイドと呼ばれる毒性を有する)の派生物から合成した薬物を偶然、指先からほんのすこし吸収してしまったのだ。 その体験を、博士は日記にこう書いた。 「目をとじて横になっていると、幻想的なイメージがつぎからつぎへとくるくる変わりながら浮かんでは消え、浮かんでは消えていった。どのイメージも実にありありと立体感にあふれ、カレイドスコ

    自己啓発の歴史(1) CIAとLSD – 橘玲 公式BLOG
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