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ブックマーク / boethius.exblog.jp (1)

  • 和声 基本的前提

    和声学の基的前提を考えてみよう。和声の事象現象は静止している。その構造は均一である。これが成立しないことは現代では明らかである。和声は静止して均一どころか非均一的であり、しかもその非均一性は実証研究によって検証され、今日「実在検証の一般原理」として知られるようになったからである。基的な概念が、実在検証の一般原理によるものだとすれば、対象が多くなるほど和声としての連続進行は実在密度が高く、その実在密度に準じた割合で、古典音楽に現われるその進行の性質が増加する傾向にシフトする(発展する)から、和声学ではこれを「性質の多様化」という。多様化の検証については「和声学:旋法和声および調和声、続いてロマン派の和声」の章で説明するが、連続進行の定義がそれにともなって明確になっていく。定義の明証性(直接的な確実性)は検証領域の広さに比例するからである。そうした明証性を拡張するためには、その原理的な保証

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