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ブックマーク / www.aozora.gr.jp (1)

  • 与謝野晶子 「女らしさ」とは何か

    人は早く仏教に由って「無常迅速の世の中」と教えられ、儒教に由って「日に新たにしてまた日に新たなり」ということを学びながら、それを小乗的悲観の意味にばかり解釈して来たために、「万法流転」が人生の「常住の相」であるという大乗的楽観に立つことが出来ず、現代に入って、舶載の学問芸術のお蔭で「流動進化」の思想と触れるに到っても、動(やや)もすれば、新しい現代の生活を呪詛(じゅそ)して、黴(かび)の生えた因習思想を維持しようとする人たちを見受けます。たとえていうなら、その人たちは後ろばかりを見ている人たちで、現実を正視することに怠惰(たいだ)であると共に、未来を透察することにも臆病であるのです。そういう人たちは保守主義者の中にもあれば、似非(えせ)進歩主義者の中にもあるかと思います。 私のおりおり顰蹙(ひんしゅく)することは、その人たちがしばしば「女子の中性化」というような言葉を用いて現代の重要問

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