そこには「私の話を聞いて!」という承認欲求を感じますし、時には休暇のゴージャスな過ごし方を聞かされて、「これはマウンティングなのでは!?」と感じることもあります。 しかし、ドイツで育った筆者にとって彼ら彼女らはどこか憎めない存在です。延々と自分の話をするドイツ人に慣れているせいか、承認欲求むき出しで嬉しそうに自分のことを話す姿を見ても、むしろ「人間らしくてかわいいな」とさえ思います。 逆に、日本では「自分のことよりも、相手のことを思いやる」ことが良しとされる空気があり、話し上手よりも聞き上手が好まれます。 これが両国の自己肯定感の差につながっているのではないでしょうか。たしかに「謙虚で聞き上手」は日本人の美徳かもしれません。しかし、それを見るほうからすると「人間的にデキた立派なふるまいだな」と思う一方で、「そのうちに過度な謙虚さが自尊心を損ねないだろうか」と、余計なお節介だと思いつつも心配