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ブックマーク / book.asahi.com (2)

  • 「主役はダーク」書評 怒り心頭の物理学者、科学哲学者と大激論|好書好日

    主役はダーク [著]須藤靖/科学を語るとはどういうことか [著]伊勢田哲治 『主役はダーク』は破格の科学エッセーだ。最新の天文学、宇宙物理学を独特の諧謔(かいぎゃく)を交えて語る。 宇宙は膨張しており、物質は希薄になっていくはずなのに、我々の世界(例えば地球)が物質に満ちているのは、ダークマターのおかげらしい。いまだ直接観測されていないが宇宙の22%を占め、局所的な密度を上げるのに貢献しているという。一方ダークエネルギーはさらに圧倒的で宇宙の74%! 万有引力ではなく、互いに反発する斥力を働かせ、宇宙が一貫して膨張する性質を与えてきた。どちらも物理学で真面目に議論される有力仮説だ。 ともすれば難しくなりそうなテーマだが「最近の世の中は何か暗い」の一文で始まり、国家予算の赤字やら大学生の就職率について嘆きつつ、気づけば宇宙のど真ん中に誘われている。爆笑、苦笑と科学が隣り合わせる筆さばきだ。

    「主役はダーク」書評 怒り心頭の物理学者、科学哲学者と大激論|好書好日
  • コラム別に読む : 原発事故とコミュニケーション 神里達博さんが選ぶ本 - 神里達博(東京大特任准教授) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■専門知と市民、どうつなぐ 絶え間なくメディアからもたらされる悲劇的な映像を見ていると、私たちが築いてきた文明がまるで張りぼてであったかのような無力感を覚える瞬間がある。だが、こういう時にこそ、理性の力が試される。それは結局のところ、言葉の、コミュニケーションの力をどこまで信じられるかに、かかっている。 一方でこの1カ月間、とりわけ原子力発電所の事故に伴うコミュニケーションは、うまくいったとは言いがたい。そこには発表の仕方やタイミングといった手続き的な問題もあるが、放射能の評価、避難指示の範囲や安全基準の根拠など、不確実性を含むリスク情報をめぐる混乱が、ことの質であろう。とはいえ、これらを真正面から読み解くには、高度の専門知が必要で骨が折れる。ならば一般市民はどんな種類のリテラシーを身につけるべきなのだろうか。 ■リスクを知る力 『リスクセンス』は人々が生活の中で出会う、さまざまなリスク

    コラム別に読む : 原発事故とコミュニケーション 神里達博さんが選ぶ本 - 神里達博(東京大特任准教授) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
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