母が幼稚園教諭(のちに保育士)であったためか、家にはたくさんの絵本があった。毎日毎日本棚から絵本を取り出して読んだり、読み聞かせてをしてもらっていたので「思い出の絵本は?」と問われると逆にしばらく悩む羽目になった。 私にはとにかく何度も擦り切れるまで読んだ絵本は存在していない気がしている。好んで読む絵本はあったけれど、どれか1冊に定まることはなかったように思うのだ。インパクトのある絵本はその場面だけを覚えているし、楽しい絵本、悲しい絵本、いろいろ読んだけれど、コレ!という1冊を選べと言われるとなかなか難しい。 だけど、この際、悩むだけ悩んで考えて見よう!と頭を抱えながら数日を過ごし、なんとか2冊に絞ることができた。 せっかく頭を悩ませたのだから、ここで紹介しておくことにする。 1冊目は『げんきなマドレーヌ』だ。 げんきなマドレーヌ (世界傑作絵本シリーズ) 作者: ルドウィッヒ・ベーメルマ