「中国にエンジンは造れない」─。この定説は過去になったのか。各社が市場投入したプラグインハイブリッド車(PHEV)を分析すると、中国勢の実力やエンジン戦略の方向性が分かってきた。さらに、低コストのハイブリッド専用エンジンを供給するサプライヤー2社の存在が現地取材で浮かび上がった。 「眉唾だと疑っていたが、45%後半の数値が出た」─。日本人のエンジン技術者は驚きを隠さない。彼が所属する日系の大手自動車メーカーが調査したのは、中国・比亜迪(BYD)のハイブリッド専用エンジン(DHE:Dedicated Hybrid Engine)だ(図1)。
