車の最新技術 更新日:2024.07.12 / 掲載日:2024.07.12 CNFのゲームチェンジが来た!【池田直渡の5分でわかるクルマ経済】 文●池田直渡 写真●トヨタ マスコミが喜んで使う「失われた30年」という言葉。そういう言葉に誘導されて、何だか未来がとても閉塞したものに思えてないだろうか。 そのせいか、この10年ほど「ゲームチェンジャー待望論」が幅を利かせている。みなさんもよくご存知の「EV」に始まり、バッテリーがなかなか進歩しないところで期待を集める「リン酸鉄バッテリー」。最近待望論が多いのは「全固体電池」あたりだろうか。 冷静になってみれば、どれもゲームチェンジャーとなるには決定打に欠けていた。EVはゲームチェンジャーとして多数派になるには鉱物資源が足りず、急速充電もいまだに採算を合わせるビジネスプランが生まれてこない。 リン酸鉄は地道にシェアを伸ばしているが、やはりゲーム
トヨタのショールームに展示された水素で走る「ミライ」=愛知県豊田市/Akio Kon/Bloomberg/Getty Images (CNN) トヨタ自動車の燃料電池車「ミライ」がパリオリンピックの公式車両に採用されたことに対し、学者や技術者など120人が連名で、撤回を求める公開書簡を発表した。 水素で走る車は排気筒からは二酸化炭素を排出しない。しかし世界の水素の96%は今もメタンガスなどの化石燃料から製造されている。つまり、水素自動車のほとんどはバッテリー式の電気自動車(EV)に比べて汚染度が高く、従来のエンジン車よりも多少クリーンな程度にすぎない。 トヨタはパリ大会にミライ500台と水素で走るバス10台、EV車1150台を提供予定。ミライは水と有機化合物から抽出し、再生可能資源で生成した水素で走らせると説明している。 それでも公開書簡では、消費者が購入するミライには、地球温暖化の原因と
電気自動車(EV)用の充電器を標準装備として設置するマンションの建設が不動産大手を中心に進められている。東京都が来年度から新築マンションへの充電器の設置を義務化。国が充電器設置にかかる補助金の今年度分予算を倍増させたことも、業界の動きを後押ししている。集合住宅を軸に「EVシフト」が進む可能性がある。 住友不動産は、令和8年2月に完成予定の分譲マンションを手始めに、EV充電器を標準設置すると1日発表した。利用者から使用量に応じて料金を徴収する仕組みを導入。EVを持たない人や使用頻度の少ない人との公平性を確保する。 東急不動産は昨年1月引き渡しの都内の低層分譲マンション駐車場で、全戸分(19戸)のEV充電器を整備した。以降は全戸設置の物件はないものの、新築マンションへの標準設置を進める。野村不動産は昨年7月、自社ブランドの分譲マンション「プラウド」シリーズで、駐車台数の3割に当たる数の充電器を
レゾナックは2024年7月3日、電気自動車(EV)の電動ブレーキシステムへの採用を目指し、ノンアスベスト系摩擦材(NAO材)を用いた高性能ディスクブレーキパッドを開発したと発表した。制動力と耐摩耗性に優れる。 同ディスクブレーキパッドは、アスベスト(石綿)や鉄を原材料として使用しておらず、ブレーキの際の摩耗が少ないため、環境負荷が低く静粛性が高い。素材の特性を考慮して配合を工夫するなど、欧州で主流のロースチール系ブレーキパッドに匹敵する高いブレーキ性能を得た。ガソリン車と比べて車体重量が重いEVでの使用においても、高い制動力を安定して発揮する。 また、耐摩耗性にも優れる。燃費や排出ガス測定の国際基準WLTP走行モードを模したブレーキ台上の評価では、既存の欧州ロースチール系ブレーキパッドと比較して摩耗粉排出量を30%以下に削減した。 自動車業界では、カーボンニュートラル推進のためEVシフトが
中国の全国乗用車市場情報連合会(CPCA)が発表したデータによると、2024年1~6月の中国の乗用車販売台数は前年同期比3.3%増の984万1000台となった。うち、新エネルギー車(NEV)は33.1%増の411万1000台だった。 NEV最大手の比亜迪(BYD)の6月の販売台数は34万2000台で、うち乗用車は前年同月比35.2%増の34万台だった。1~6月の累計販売台数は161万3000台で、乗用車が160万7000台を占めた。 中国新興EV販売、ファーウェイ支援のAITOと理想汽車がトップ争いで大接戦:24年1〜6月 1〜6月はプラグインハイブリッド車(PHV)が好調で、販売台数が純電気自動車(BEV)を上回った。当期の販売台数は、PHVが前年同期比40%増、BEVは18%増だった。 BYDは24年の販売目標について、前年比で2割以上増加させるとしていた。23年の販売台数302万台を
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く