中国の電気自動車(EV)輸出攻勢を受けて、不透明な産業支援に焦点が当たっている。研究開発費を補填するような直接的な補助金とは別に、税金の払い戻しなど間接支援が膨らんでいる。2023年の企業への税還付額は10年前の5倍だ。「隠れた補助金」が中国勢の競争力を高め、米欧は保護主義に傾く。「政府は全固体電池開発に60億元(約1230億円)を投下」――。2024年下期に入っても習近平(シー・ジンピン)指
豪資源大手フォーテスキューの鉱山で水素燃料を運搬するトラック (Bloomberg) 豪政府が水素の生産・輸出に前のめりになっている。9月に報告書「豪州国家水素戦略」を発表し、供給拡大や需要創出、貿易・投資促進などの行動計画を示した。世界市場をリードし、2050年までに国内で最大3000万トンを生産する目標を掲げた。既に国内7カ所で生産・輸出拠点「水素ハブ」の建設計画も進め、1キロ当たり2豪ドルの優遇税制も公表している。 水素は水を電気分解して精製する場合、資源はほぼ無尽蔵。再エネだけでつくる「グリーン水素」は、温室効果ガスを発生しない次世代燃料として期待される。ただ、水素で走る燃料電池自動車(FCV)は、電気自動車(EV)と比べて普及が遅れた。火力発電の混焼、直接燃焼させる水素エンジン、炭素を出さない「水素還元製鉄」などが研究・開発されているが、貯蔵・輸送に難があり、需要が本格的に立ち上
2023年に日本の乗用車市場に参入、2024年6月に中型セダン「シール」を発売し、参入時に発売を宣言した3モデルが揃った中国の電気自動車(EV)最大手、比亜迪(BYD)。だが、日本での販売台数は今年1~8月の累計で1591台、年換算で約2400台と軌道に乗るには程遠い状況だ。果たして今後どのように攻勢をかけるのか。BYDの日本での乗用車販売を手掛けるBYD Auto Japan代表取締役社長の東福寺厚樹氏に聞いた。 ゲームチェンジャー的な商品を出していくことの重要性 ──2023年初頭にBYDが日本でEVの販売を開始してから1年半余りがたちました。順調なことやそうでないこと、いろいろあったと思います。 東福寺 厚樹/BYD Auto Japan代表取締役社長 1958年生まれ。1981年早稲田大学商学部卒業後、三菱自動車工業入社。京都製作所、東京中央三菱自動車販売を経て、1990年三菱自動
電気自動車(EV)大手テスラなどを率いる実業家イーロン・マスク氏が米東部ペンシルベニア州バトラーで5日に行われる共和党のトランプ前大統領の選挙集会に初めて参加する。今年7月にトランプ氏支持を正式に表明して以降、マスク氏は自身が所有するX(ツイッター)の影響力を武器に、虚実ないまぜの情報を発信して選挙戦への関与を深めてきた。 【図解でまるわかり】米大統領選 候補の横顔から仕組みまで マスク氏は自らを「穏健派の民主党支持者だった」と述べている。過去の大統領選では民主党を支持し、オバマ元大統領と握手するために6時間並んだこともあったという。EV普及を推進するバイデン政権で、テスラは消費者向けの税控除などでその恩恵も受けているが、労働組合をめぐる立場などで相反。マスク氏は2022年の中間選挙では共和党支持を打ち出した。 今年に入ると、マスク氏はXでバイデン大統領の高齢不安や移民政策などに批判を広げ
欧州トヨタは2024年9月16日、コンパクトSUV「C-HR プラグインハイブリッド220」が採用する新機能「ジオフェンシング」による「Predictive Efficient Drive(予測効率ドライブ)」システムの概要を発表しました。 ジオフェンシングは、GPSやWi-Fiなどを使って、特定の場所やその周辺に仮想的な境界(ジオフェンス)を設け、対象がその境界内に入ったとき、あるいは境界から出たときに、ソフトウェアで所定のアクションを実行する仕組みです。 C-HRプラグインハイブリッド220には、このジオフェンシングを取り入れた予測効率ドライブシステムが搭載されています。交通状況やドライバーの運転スタイルを分析するほか、低排出ガスゾーンか否かも判断して、自動的にEV(電気自動車)モードとハイブリッドモードを切り替えます。 従来のPHEV(プラグインハイブリッド車)は、主にバッテリー残量
愛知県は3、4の両日、トヨタ自動車本社のサプライヤーズセンター(豊田市)で、自動車部品メーカーが、トヨタやトヨタグループなどに新技術や新製品をアピールする「新パートナー/新事業創生展示会」を初めて開催した。 2次、3次仕入先企業などの販路拡大支援が目的。愛知県が出展企業を募集し、47社が参加した。トヨタ、トヨタグループ、協力会社の調達や技術開発担当者らが2日間で約1500人訪れ、出展各社は電動化や生産性向上、脱炭素などのテーマで自社技術をアピールした。 精密プレス加工を手掛ける志水製作所(本社一宮市)は電動車向けで、電流を導電する役割を持つバスバー部品を紹介。電気自動車(EV)の高出力化に伴い、需要が増加する肉厚化の技術などをアピールした。切削加工を手掛ける黒田精機製作所(本社名古屋市)は、切削加工のチップ(刃具)交換が容易になる独自開発のレンチを紹介した。 また、八幡ねじ(本社北名古屋市
【清水和夫×高平高輝クロストーク】今回はエンジンの話 フェラーリ・プロサングエに搭載されるV12 「ガソリンエンジンを止めて100%電気自動車にしま~す!」なんて感じでいろんなメーカーが宣言したのは…ほんの数年前の話。しかし今、その100%EVシフトがジワジワ揺るいできたと感じること多々。 そんななか、EVシフトに積極的なハズ?の欧州イタリア・フェラーリから、究極のガソリンエンジン「V12」搭載車が発表された。 どーいうこと??? そんな話題から今回の【清水和夫×高平高輝クロストーク】は、エンジンに関わるアレコレについて語ってもらった。 【清水和夫プロフィール】 1954年生まれ東京出身/武蔵工業大学電子通信工学科卒業。1972年のラリーデビュー以来、N1耐久や全日本ツーリングカー選手権、ル・マン、スパ24時間など国内外のレースに参戦する一方、国際自動車ジャーナリストとして活動。自動車の運
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く