電波男 (講談社文庫 ほ 34-1) 今さらなんですが、本田透くんの『電波男』の文庫が講談社から出ております。俺、これに解説文書いているんですけど、町田のタイ料理屋で打ち上げ食事会やったのが先月半ばですのに、ここで紹介するのをうっかり忘れていました。本田くん、講談社のOさん、ごめんなさい。 この本については、これ以上俺からあーだこーだ言うこともないんですけど(解説読んでください)、久々に本田透くんに会ったら、なんだか偉く悩んでいたので、そのことを書いてみたいと思います。 悩みというのは、『電波男』が出たことで、彼は念願の署名ライターになれたわけなんですけど、作家としての彼には『電波男』『喪男(モダン)の哲学史』のようなオタク・ルサンチマン評論家としての顔と、『円卓生徒会』『イマジン秘蹟』のようなライトノベル作家の顔がふたつあるわけなんですね。 で、『電波男』が彼の出世作であることは間違いな