熊本県人吉市と湯前町を結ぶ第3セクター「くま川鉄道」(本社・人吉市)は25日、開いた株主総会で、2014年3月から運行を始める予定の新車両3台のデザインを公表した。 「田園シンフォニー」を基本理念に、工業デザイナーの水戸岡鋭治さんが手がけた。 同社は、現在保有している8両のうち老朽化している5両を2014年度までに廃車とし、新たに5両を購入する。総会では、このうち3両の外観と内装を公表した。3両の外観の色は赤と茶、ベージュ。「田園の中に溶け込み調和しながら、動くと時々目立つ外観」をイメージしたという。内装には人吉球磨産のヒノキを使い、全車両にトイレを備える。 同社会長の田中信孝人吉市長によると、「田園シンフォニー」は、ベートーベンの交響曲「田園」にちなみ、車両にト音記号をデザインする。田中市長は「日本一、品格のある通学・観光列車。人吉球磨の人たちの生活の営みを列車に表現した」と述べた。 同