「鉄道の将来について、地域と鉄道会社が話し合ってほしい」と話す関西大の宇都宮浄人教授=大阪市北区で2022年7月8日午後4時42分、小坂剛志撮影 地方鉄道のあり方を巡る動きが加速しており、国土交通省の有識者検討会は25日に提言を公表した。JRに関し、輸送密度(1日1キロ当たりの平均旅客輸送人員数)が1000人未満などの区間について、見直しに向けた協議の対象とした。人口減社会において、地方鉄道はどうあるべきなのか。国内や欧州の事情に詳しい関西大の宇都宮浄人(きよひと)教授(交通経済学)に聞いた。【小坂剛志】 ――新型コロナウイルス禍でJR各社の経営は悪化しています。JR西日本は4月、路線維持が困難なローカル線の収支を発表し、地域との話し合いを求めました。