日本のサッカー界に大きな影響を与えた少年漫画「キャプテン翼」。作品のテーマである、諦めずに夢を追い続けることは、作者である高橋陽一さんの漫画家人生そのものである。 今や世界中で愛読されているサッカー漫画「キャプテン翼」にこんなセリフがある。 「やらずに悔やむより、やってみて悔やむ」 中学生時代、主人公である大空翼の名パートナー、岬太郎がジュニアユース日本代表入りを迷いながらも決心した際、父親に「臆病になって全日本に入らずに、後になって入っておけばと悔やむより、入ってみてそこで失敗して悔やんだほうがいい」と告げ、後に父親がそれを回想したときのセリフだ。 思い切ってどんどん挑戦すること、決して諦めないこと、そして夢を追い続けること――。こうしたキャプテン翼の作品テーマは、作者である高橋陽一さんの漫画家人生そのものなのである。 漫画家を夢見た少年 キャプテン翼は、まだ日本にサッカーのプロリーグも