コロナ後、テレワークは結局「無かったこと」になるのか――第一人者に直撃:働き方は果たして「後退」するのか(1/3 ページ) 緊急事態宣言が全国で解除された現在。生活や働き方が今後どこまで「コロナ前」に戻るのか、あるいは戻らないのか模索が続いている。特に働く人にとっての関心事と言えば「今回のテレワークはコロナ後、元通りになるのか」だろう。 そこで、テレワーク研究の第一人者で、多くの企業を調査してきた東京工業大学環境・社会理工学院の比嘉邦彦教授に前後編インタビューで聞いた。コロナ禍によるテレワーク転換の度合いを評価した前編に続き、今回のテーマは「テレワークは結局、定着するのか」だ。 定着する企業はわずか「1割弱」か ――コロナ問題の終息後、果たして日本企業にテレワークはどのくらい定着するとみますか。 比嘉: 希望としては定着してほしいと思っているが……。現在、テレワークは3割弱くらいの企業で実