新型コロナウイルスの感染拡大が引き起こす外食への影響はどうなっているのか。2月の既存店売上高を見る限り、丼物・うどん・カレー・ファストフードなどの日常食や、回転寿司・ファミレスといった郊外型の大衆店に関しては、多くのケースで19年2月の実績を上回っている。 一方で、宴会需要が高い居酒屋やディナーレストラン、訪日観光客に支えられたインバウンドに強い店、社用族が接待に使う高級店、イベントの中止が相次ぐ大型商業施設にある店、人と人の接触の機会が多いバイキングなどは、概して売り上げが急減し苦戦を強いられている。 自宅でのリモートワークが増加しているため、デリバリーへの需要が高まり、「ウーバー・イーツ」や「出前館」などを使った注文が増えている。これは、従業員や他の客との「非接触性」が高いことも影響している。 上場企業が公表している2月の月次報告だけでなく、店舗訪問や電話によるリサーチ、各種メディアの