朝の9時に姉からメールが来た。“母親の意識が無くなって救急車を呼んだ。まだどこへ運ばれるかわからん” 母親は20年前ぐらいにはじめて脳出血して左半身が麻痺してから現在まで、何度か脳出血を繰り返し、だんだん喉がうまく使えなくなっていた。いろんな色のサーティーワンが溶けた後みたいな飯しか食べれなくなったり、喋りが聞き取りにくくなったりしたが、風呂上がりに全裸で近づき、近くで急に屁をすると、狂ったように笑っていたので脳の下ネタに反応する下頭葉のハードルは下がりきっていたが頭はしっかりしていた。 数時間後また姉からメールがきた。“今、病院から帰ってきた。母親はICUにいる。重症小脳出血で出血範囲が広いので、手術できない。自発呼吸がほとんどできないので、酸素吸入して延命している。いつまでもつかわからない。今日にもヤバい。面会したが、目が開けられんし、話しかけても反応はほとんどない。” 20年前にはじ