PS3のセキュリティは非常に強固で、発売後長期間に渡ってハッカーの猛攻に耐え、不正なプログラムの実行を許さなかった。その大きな理由の一つは、内部の実行ファイルが複雑かつ強固に暗号化されていたためだ。 おおざっぱに言って、PS3の内部の実行ファイルは三重に暗号化されている。 第一段階:ファイル本体の暗号化(AES128) 第二段階:ファイルへの電子署名 第三段階:署名と暗号化キーをさらに暗号化(AES256) 実際の処理では、これを逆向きに復号化していくことになる。実行ファイルは以下のように復号化される。 なお前提として、実行ファイルはELF形式にセキュリティ情報を追加したSELF形式。 SELF形式ファイルは、SCE Header、Metadata Information、Metadata、Metadata Header 、データ部(ELFファイル)から成る。ELF形式にセキュリティヘッダ