「日本の中だったら福岡が、いま“熱い”よね」。東京でITや新ビジネスに関わるメンバーと会うと、その話がでることが増えてきた。中州や福岡美人が目的ではなく(おそらく……)、福岡だったらおもしろいことができそう、と本能的に感じているのだ。そこで今回は、経済的にもビジネス的にも注目の街・福岡についてリポートしてみたい。 こう言っては何だけれど、3月11日の東日本大震災以降、東京は暗い。街全体で節電をしているからしかたない部分もあるのだけれど、それ以上に人々の雰囲気が暗いのだ。ポジティブに、未来にむかってチャレンジする。東京は、そういう前向きさや明るさを失ってしまった。保守的で、過度に神経質で後ろ向きな街になってしまったと思う。これはとても残念なことだ。 ITと、それによる技術革新と新ビジネス。これが取材フィールドである私にとって、東京という街はつまらないものになってしまった。世界の誕生を思わせる
![摩天楼がない都市・福岡のビジネス環境を見てきた(神尾寿編)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/89e0e27557061c27e64cd18427449df5217d36be/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fbizid%2Farticles%2F1106%2F23%2Fst_P1060315.jpg)