未成年の人工妊娠中絶数、年間約1万8000件 「日本の性教育は不徹底」:意外と知らない教育現場のいま(1/3 ページ) 意外と知らない教育現場のいま: 「不易を知らざれば基立ちがたく、流行を知らざれば風新たならず」(『去来抄』より引用) この松尾芭蕉の言葉こそ、教育の真相を突いている。古い理(ことわり)にばかり縛られていると、社会も事業体も衰退してしまう。しかし、変えてはならない部分を変えてしまうと、今度は立ち所に瓦解を迎えてしまう。教育現場は経験の蓄積を大事にしつつも、つねに果敢な脱皮を繰り広げている。その実態を極力現場の声を拾いながら、伝えていきたい。 1979年に始まったTBSのドラマ、『3年B組金八先生』の第1弾は女生徒・浅井雪乃を巡る、「十五歳の母」が主要テーマだった。雪乃は学級委員を務めるほど成績優秀だったが、家庭内に不和があり、さらに優等生の宮沢保と恋に落ち、やがて妊娠してし