毎年3万人を超える自殺者の9割がメンタルヘルス不全者といわれる日本。この危機的ともいえる状況の中、メンタルヘルス不全を予防する、ある従業員支援プログラムが注目されている。 さまざまなストレスにさいなまれる現在の労働環境において、メンタルヘルス不全を訴えるビジネスマンが急増している。厚生労働省の労働者健康状況調査によると、メンタルヘルス不全を主因とする長期休職者は年間47万人、全体の0.5%におよび、休職による労働日数の損失は日本国内で1億日前後といわれている。 人員補てんや休業手当などのコスト負担はもちろん、労災認定や周囲の社員へ与える影響による収益悪化などを換算すると、その損失金額は全体で数兆円規模になるという見方もある。 精神障害の労災補償数がダントツの専門技術職 また、労災認定件数の職種別構成比推移状況として、厚生労働省が発表した「脳・心臓疾患および精神障害に係る労災補償状況(平成1