小学校の5年生の頃にテストで平行四辺形を書けという問題が出た。 少々捻くれていた僕は、退屈な問題出してんじゃねーよ、と長方形を書いて提出した。 学校の先生が求めている解答とは違っていることはわかっていた。 小さい頃は算数の問題で面白い見方ができたときに、父や塾の先生はとても褒めてくれていた。 なので、そういう見方もあるよね、と共感してくれることを学校の先生にも期待していた。 答案が返ってきてバツが付いていたので、僕は先生のもとへ行き説明を求めた。 平行四辺形としての定義は満たしてますよね、と伝えた。 先生は「でもこれは長方形だよね」と一言言った。 分かり合えない悲しさを感じ、僕は自分の席へと戻った。 定義として正しいかという基準と、先生が求める解答の基準が違っているということなんだな、と今は思う。 小学校の頃の自分が正しかったとは思わないけれど、モヤモヤとした気持ちは今でも残る。
![平行四辺形を書けと言われて長方形を書いたらバツを付けられた](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b1638cdb5807a4788e4ba3c1109a984166e095fc/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fanond.hatelabo.jp%2Fimages%2Fog-image-1500.gif)