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ブックマーク / masanork.hateblo.jp (37)

  • Bitcoin考: 貨幣的な、あまりに貨幣的な - 雑種路線でいこう

    久々にBitcoinに興味をもったのはWebSig1日学校2013の基調講演を引き受けた際に紹介しようと思ったのが契機だった。講演の数日前に会社へいく道すがらBBC World NewsのPodcastを聞いていたらFBIによる闇オークションSilk Road摘発の報道で、日人の中哲史が開発した電子貨幣として紹介されていた。調べ直して流通量が10億ドルを超えていることや、この数ヶ月の乱高下を知って驚いた。 正直白状すると初めてBitcoinのことを知った時、興味深いがここまで世界で流行るとは思わなかった。1990年代後半から電子貨幣に興味を持ち、MOJO NationやLETSの試みに注目したが広がりをみせず、その後のSecondLifeで流通したLinden Dollarsや、数多あるゲーム通貨のRMTと似たような流行に終わるのではないかと諦めていたからだ。ところがBitcoinは今

    Bitcoin考: 貨幣的な、あまりに貨幣的な - 雑種路線でいこう
    raitu
    raitu 2013/11/27
    「通貨や決済インフラの弱い国に住む人々や世界をまたにかける旅行者にとっては、手持ち現金の逃避先や決済手段としてBitcoinが魅力的な選択肢」
  • 現実を直視して実効性ある少子化対策を - 雑種路線でいこう

    内閣府の少子化危機突破タスクフォースが「女性手帳」の発行を検討しているという。確かに出生率は将来の潜在成長率や年金・健康保険・財政の持続性にとって重要な因子だが、戦時中の「產めよ殖やせよ國のため」(1939年9月30日 厚生省「結婚十訓」)の反省も踏まえて慎重に進める必要がある。委員提出資料を拝読すると有識者からは様々な地に足の着いた提言があったようだが、十分に拾い上げられていないとすれば残念だ。今後の予定をみると今月中下旬にはとりまとめるようなので残された時間は少ない。 男性への啓発も必要/未成年への啓発は即効性に欠く 報道では「女性手帳」とされているが妊娠・出産検討サブチーム報告によると「生命(いのち)と女性の手帳(愛称別途検討)」となっているので、名前については提案の余地がありそうだ。最近の研究で卵子だけでなく精子も劣化する*1ことが分かっているし、そもそも結婚妊娠は男性の協力も不

    現実を直視して実効性ある少子化対策を - 雑種路線でいこう
    raitu
    raitu 2013/05/13
    「少子化は先進国共通の課題だが、日本の特徴は婚外子の割合が際立って低い点」
  • じゃ、ノマドは野生なんだっけ? - 雑種路線でいこう

    もともと「社畜」なる造語は社員と家畜を掛けたのだから、含意として社畜と家畜が似てるのは当たり前な訳で。こんな言説を真に受けてノマド目指しちゃう若者はさすがにいないだろうけど、社畜批判ノマド礼賛ってバブル期のフリーター礼賛と似た危うさを感じてて、別の搾取構造やリスクを隠蔽してるんじゃね?って疑問も拭えないから野暮だなと気後れしつつ論じてみる。 会社に「飼われる」ことを全否定するわけではありませんが、これからの時代はかなりリスキーだと思います。「会社の外をいつでも飛び出していけるだけの力」を持っておくべきでしょう。 会社の平均寿命が就労可能年数と比べて短い以上、若手に限らず危機感を持って会社に依存せずに済むよう自己研鑽に励む必要はあるんだけど、ソーシャルメディアでちょっと目立ったり、アフィリでちょろっと泡銭を掴むことを「会社の外をいつでも飛び出していけるだけの力」といえるかは疑問。若いうちは下

    じゃ、ノマドは野生なんだっけ? - 雑種路線でいこう
    raitu
    raitu 2013/04/10
    「ソーシャルメディアでちょっと目立ったり、アフィリでちょろっと泡銭を掴むことを「会社の外をいつでも飛び出していけるだけの力」といえるかは疑問」
  • 転職と次の10年 - 雑種路線でいこう

    いささか古い話になるが、やまもとさんとの対談の終わりに何でヤフーに入ったのか聞かれて虚を突かれ、割とシドロモドロに答えた。で、対談の題からは外れていたし編集部は気を利かせて対談から削ってくれたけど、ようやく後任も着任したことだし、いろいろな人に繰り返し話す中で、何となく頭の整理もできたし少し書いてみたい。 ただ、私が当に楠さんに問いたかったことは「なぜそうまでして現場にいたかったか」であります。マイクロソフトでのキャリアを捨てて、ある意味ヤフージャパンというドメスティックな大企業に戻って現場を志向する優秀な技術者の考え方ってのを知りたかった。それはたぶん後半に書かれているはずです。おそらく。 僕は自由に勉強でき、潤沢な予算で行きたい時に行きたい場所へ行けて、成長の機会を与えてくれ、気前よく給料を上げてくれた前の会社にはとても満足していた。最後の3年ちょっとは米国人が上司のInterna

    転職と次の10年 - 雑種路線でいこう
    raitu
    raitu 2013/02/10
    補佐官についた理由はわかったけどYahooに移った理由はイマイチわからなかった
  • ノマドからの卒業そして - 雑種路線でいこう

    何度かテレビでチラ見してネオヒルズ族って何か胡散臭いなーと感じていたが、尊敬する経営者id:shi3zが『スーパー フリーエージェント スタイル 21世紀型ビジネスの成功条件』を「経営者を目指す人は絶対に読むべきだ」「アパレルが潰れた原因がこれ以上ないくらい克明に描写されている」と激賞してて、ネット業界に転職したのにアフィリやってる若者の生態とか分かってないなーと軽い気持ちでKindle版を買ったら確かに面白い。 自己啓発書っぽいところは苦手だが、うまくいってたアパレルEC会社がひとりの入社でガタガタになっていく様子が活写されているし、社会の動きに対する独特の見立てや刹那的な危機感は読ませるものがある。こんだけ腹を括って生きてるなら、今のようなアフィリの勝ちパターンがぶっ壊れても生き残れるんじゃね?と感心した。 読み終わった拍子にKindle Paperwhiteの画面に触れてしまったらし

    ノマドからの卒業そして - 雑種路線でいこう
    raitu
    raitu 2013/01/27
    何度読んでも楠さんの経歴はぶっ飛んでる
  • 欧米の大企業よりはイノベータのジレンマに強かった日本だが - 雑種路線でいこう

    には様々な規制があって新規事業を阻害しているといわれる。曰く、解雇規制があるから人材が流動化しない。曰く、著作権法にフェアユースがないからGoogleやYoutubeが生まれない。曰く、法律が縦割りだから通信と放送の融合が進まない。だから規制緩和が必要なのだ。確かにそうかも知れないが反証もある。 ニコニコ動画はオーバーレイでコメントを流しており同一性保持権を侵害している点でYoutubeよりも法的リスクが大きそうだが今のところ繁盛している。電機メーカーの音楽プレーヤへの参入は韓国のMPManと比べて出遅れたが、著作権法の規制緩和を待たず各社とも追随した。 MPMan登場前夜の1997年ごろ、IMFショックに揺れる韓国メーカーより日メーカーの方がずっと技術力が高かった。当時MP3は好事家がひっそり楽しむような如何わしい技術で、CDのリッピングにも音声ファイルの圧縮にも得体の知れないフリ

    欧米の大企業よりはイノベータのジレンマに強かった日本だが - 雑種路線でいこう
    raitu
    raitu 2010/05/10
    //だから機器レベルの破壊的な技術に対しては米国とよりは比較的うまく追随できた一方で、通信やコンテンツなど異業種が絡んで法的紛争の可能性が生じた途端に身動きが取れなくなったのではないか。//事なかれ主義文
  • 選挙、雑感 - 雑種路線でいこう

    民意は数字に表れた。仕切り直しは遅過ぎたくらいだが、産みの苦しみはこれから始まる。 (結果をみて追記) 民主が単独過半数を制し2/3には至らなかったことは、結束は維持しやすいが押し切るには連立が必要と悪くないバランスではないか 来夏の参院選で参院の単独過半数を取れるかが鍵だから、新政権は連立を尊重しつつ最初の1年で確実な成果を出そうとするだろう 予算執行をゼロベースで見直して、次の選挙までに成果の挙がる機動的に実効性のある景気対策を打てるだろうか 新政権は官僚組織を短期間で掌握できるだろうか、また官僚支配からの脱却と胸を張れる成果を出せるだろうか 細川連立政権のような短命に終わって欲しくないが、今回は単独過半数だから大丈夫だろうと信じたい ネット規制や児童ポルノ法見直しは引き続き与野党協調でいくのか、或いは民主党色が強くなるのだろうか i-Japan政策に代わるICT戦略をどうする?オバマ

    選挙、雑感 - 雑種路線でいこう
  • 景気回復後に予想されるSIer格差 - 雑種路線でいこう

    景気は循環的だから遠からず企業のIT投資は回復する。しかし同じことが繰り返されることはない。ユーザー企業が開発を主導するかは別として、新技術IT統制への対応、事故に対する責任の顕在化で、担当者の身元や能力に対する管理責任も高まった。多重下請け構造ではリスクも施工能力も管理できないから、余裕のあるところから統制に責任を持てる体制にシフトしつつあるのではないか。 SIer主導ではなく、ユーザ企業主導の開発体制になって欲しい。そうすることで、ユーザ企業は、やりたいことを素早く安く上手に行うことができるし、SI業界も再生できる。これが私の願いです。 この不況をどう過ごすかで、SIerやSEの命運は大きく変わる。仕事にブランクが生じても最新技術にキャッチアップし続けられるか、景気回復後もリスクを抑えつつ需要増へ柔軟に対処できる施工能力を持てるかが鍵となるだろう。 ネットバブル崩壊後、サーバー価格は

    景気回復後に予想されるSIer格差 - 雑種路線でいこう
    raitu
    raitu 2009/07/30
    つくづく、経済危機は構造転換のチャンスとなるなあ、というお話し
  • 帝国の中心で自由主義を夢見る先に - 雑種路線でいこう

    残念なことに日社会では理知的でフラットな議論は相手を選ばないとできない。そしてブログは公開する相手を選べない。Webがそういう同調圧力を飛び越えて個を確立するツールとなることを期待してはいるが、今のところ日語圏ではネット上に別の世間をつくって新たな同調圧力を増幅させているかにみえる。 例えば日語のブログで或る予算の使い途について課題を整理しつつ建設的な提案をしても「このエントリーを財務省が読んだら仕込んでいる政策玉に予算が下りない」とか勝手に慌てて国会議員に報告がいき、取引先のお偉方から勤務先の役員に「こんなことを書く社員を放置していると、御社はこの案件から外されますよ」とか丁寧にご注進して下さる。それが日的ムラ社会の現実だ。 たまたま話の分かる役員なら「ちゃんと個人的な意見と断っているし、正しい当たり前のことしか書いてないじゃん」で済むとして、普通の日企業じゃ「正しいか否かの問

    帝国の中心で自由主義を夢見る先に - 雑種路線でいこう
    raitu
    raitu 2009/06/14
    //近代的自我の確立を促すはずの文明の利器が、むしろ世間の範囲を国民国家にまで拡張してしまった悲喜劇として、日本の新聞もテレビもWebも同じくらいに残念で、これは構造的に繰り返されてきた失望ではあるが、閉鎖
  • Doblogが学ばなかったこと - 雑種路線でいこう

    長期的には皆死ぬように、どんなサービスもいつか終わる。会社ごと終わるときもあれば、採算に合わず事業から撤退することもある。だから企業が経営判断でコミュニティ・サービスから撤退すること自体は仕方がない。だがDoblogは今からでも遅くないから、グループへの風評リスクを最小限に抑えた撤退戦略を考えた方がいい。 復旧作業の終了を受け、今後のDoblogについて検討した結果、Doblog開設時の目的である、ブログシステムを構築するための技術的知見、およびコミュニティサービスを運用・運営するためのノウハウの蓄積については十分に達成できたものと考え、サービスを終了するという判断をいたしました。 無償だから、実験だから、データが消えても構わない、リンクが死んでも構わない、登録していたRSSフィードが死んでも構わないと考えたのだろうか。これから企業情報システムでもSaaSやクラウドの隆盛で課金モデルが多様

    Doblogが学ばなかったこと - 雑種路線でいこう
    raitu
    raitu 2009/04/27
    保守派の楠さんですら苦言を呈するNTT dataブログサービスDoblog終了の不手際について。自社イメージにここまで鈍感ならば、ちょっと先行きは危ういな。
  • 能力に対する対価って幻想 - 雑種路線でいこう

    僕はこれまでいろんな仕事をしたが、高校時代にハンバーガーを焼くバイトが最も辛く給料も安かった。だから給料って何だろうってことは人生の中で何度か考えた。まず給料ってのは能力の対価ではなく仕事の対価なんだ。で、仕事の値段って大雑把に相場と利益と分配率で決まり、似た仕事している者同士で能力に応じた多少の色をつける。だから儲からない仕事で高い能力を発揮するより、儲かる仕事にしがみつき全く能力を発揮しない方が給料がずっと高くなる場合だってある。 世の中というのはおかしなもので、才能やら磨き抜かれた技術とは別の部分で給料が決まったりする。 例えば業種が変れば、給料の高低が変化したりするわけです。 これは給料を貰う人にとっても、サービスを受ける人にとっても、実は不幸なことです。 結局のところ、そのおばさんに給与を払っているのはそのスーパーの客で、そのスーパーの客がオバサンの才能に価値をさほど認めていない

    能力に対する対価って幻想 - 雑種路線でいこう
    raitu
    raitu 2008/12/03
    賃金は払い手の支払能力に依存する問題とか、組織依存的知的資産はポータビリティが無い問題とか。レジ打ちに関しては生産性が倍程度ですんでしまうため、クビにしても二人雇えば代替すんでしまう問題とか
  • プログラミング教育が機能しない背景 - 雑種路線でいこう

    大学の情報教育には様々な課題があるけれど、ひとつに学部レベルからカリキュラムに対して教授自治が強すぎることがある。スキルの積み上げで講義内容を高度化するには、米国並みに基礎講座の標準化を進めなきゃ駄目だ。それができない理由は諸々あるが、大学によっては教員の質が論外。専門で行き詰まったり大学改革でいっぱぐれた教員を、ポストの増えた情報系に無理に当てがい、学生より分かっていない教員が教えているところもある。レベルの高い学校でも教授の嗜好を強く反映しがちな上、その講義の前に積み上がるべきスキルが標準化されていないせいで、高いスキルを前提とした講義を行いにくい現状がある。 なんせ、情報工学出だろうが、情報系の専門学校出だろうが、文系大学出だろうが、新人で採るならひとしく無能だと思わなければならない。そんな出身校よりも、ホビーでプログラムするかどうかを問う方が当りの人材を引き当てれるということは、

    プログラミング教育が機能しない背景 - 雑種路線でいこう
    raitu
    raitu 2008/08/30
    //だいたいプログラミングは講義形式のマスプロ教育にそぐわない。意欲的な学生が自習すれば一瞬で先生より優秀なところまで伸びるし、駄目な学生はいくら丁寧に教えても駄目だったりする。//
  • いい学校、いい会社に入る意味と、自分の頭で考えることの重要性 - 雑種路線でいこう

    学歴社会への批判って自分は中学の新聞部から十八番だったから、正直そろそろ卒業しろよとも思う。数多あるアクセスには受験勉強中の生徒や、就職活動中の学生さんもいるかも知れないし、僕やダンコーガイの煽り記事を読んで勘違いされては困る。だから眠れない夜長に、教え子や息子から聞かれたらどう答えるか、噛み砕いて考えた。 ぶっちゃけ自分でっていく必要のある奴は、ともかく生業や居場所をみつけておけ。昔ほどの学校歴社会はなくなったが、いい学校で得られる文化や人脈は頼りになる。修士や博士の過程は就職の見通しを踏まえて検討すべきで、モラトリアムで選ぶには危険だ。新卒の就職活動は年によって条件が不安定だから他の経路も当たってみろ。どこに入るかよりも、どこかに入ることが大切。新卒採用を受けるなら倍率数千倍の人気企業ばかりでなく、どこかに入れるようポートフォリオを組め。条件の悪いところに入っても、そこで何を得ら

    いい学校、いい会社に入る意味と、自分の頭で考えることの重要性 - 雑種路線でいこう
    raitu
    raitu 2008/08/03
    すげえ優しいっていうか、本当にいろいろなことを考えて考え抜いて、その上で言える事はなんだろう、と楠さんが書いてくれた記事。後輩に紹介します、この記事。
  • 若者のIT離れを防ぐべく何をすべきか - 雑種路線でいこう

    日経IT Proが興味深いアンケートを行っている。若者のIT業界離れについてグラフを読むと「あまり感じていない」「全く感じていない」が計54%を占めている。悪循環を断ち切るなら、こういったポジティブな面にも着目すべきだ。また、ひとことにIT離れといっても、若者がITを勉強しなくなっているとすれば問題だが、ITが社会に浸透したことでユーザー企業がIT技術者を必要としているのだとすれば必ずしも悪い話ではない。業界じゃ人手不足だし他業種や海外にも潰しが利くんだから、若者はとりあえずIT勉強しておいて損はないと思うんだよね。 若者のIT業界離れに対する認識を尋ねたところ、「強く感じる」と回答した企業は9%、「やや感じる」は33%だった。「3K」や「7K」との自嘲がいっそうの業界離れを招く悪循環を、ベンダーとユーザーが一体となって断ち切る必要がある。 全産業平均でみて明らかにIT業界が恵まれているに

    若者のIT離れを防ぐべく何をすべきか - 雑種路線でいこう
    raitu
    raitu 2008/08/03
    //若者が忌避しているのは未来のない技術、悪質な労働条件、理不尽な仕事だろう。それはIT業界の一部に過ぎない。そのことは先のアンケートで若者のIT離れを強く感じると回答した企業が、僅か9%に留まっていることから
  • プログラミングファースト開発は物神化に並ぶ人月商法脱却の解か - 雑種路線でいこう

    プログラミングファースト開発と最初に聞いて、ソフト開発の手順としては当たり前過ぎて、最初は何が新しいのかさっぱり分からなかったんだけど、肝は如何に受託開発でそれを貫徹するかの交渉術や契約形態にありそうだということに合点がいった。人月に代わる値付けの方法、機能や品質に応じた対価を得る手法として、パッケージ販売やSaaSといった共通化と利用者拡大の他に、相対取引での値付けにも新たな道は広がるのだろうか。 実は世の大半の名だたるソフトウェアに厳密な仕様書などないし、受託開発でも設計書と呼ばれているものがコードと同期している可能性はかなり低い。これはソフトにとって役に立つこと、問題を起こさないことが、仕様書通りに動くことよりずっと重視されてきた結果であって、みんな心のどこかで気掛かりではあるけれども、マクロ的には合理的なトレードオフの結果であって必ずしも悪い話ではない。 恐らくプログラミング・ファ

    プログラミングファースト開発は物神化に並ぶ人月商法脱却の解か - 雑種路線でいこう
    raitu
    raitu 2008/07/22
    //肝は如何に受託開発でそれを貫徹するかの交渉術や契約形態//それ以外はむしろごく自然なことだものな。
  • 10年泥が嫌ならITお勧めだよ - 雑種路線でいこう

    いろいろ不満な時期もあったけど、結局ITに行くのが最も報われると思って飛び込んだんだし。学歴差別とか新卒偏重とか少ないし、他業種と比べて賃金は高めだし、しょっちゅうドンデン返しがあって退屈しないし、まだ成長しているし、スキルは世界で通用するし、ホントいい業界だと思うよ。 前ブログに書いたけど、ふと思い出したのが僕はもともとマスコミに憧れてて、大学3年のとき新聞記者を捕まえて、入社試験を受けるべきか聞いたら「最初の10年は夜討ち朝駆けサツ回りドサ回りで、自由に書けるようになった頃には眼が死んで書きたいことなんてなくなってるんだから、君ずっとITにいた方が幸せだよ」っていわれたこと。これってモロ10年泥じゃん。マスコミって派手だし学生の超人気業種なのに! いわれてみると記者とか官僚とかコンサルとか商社とか、知り合いに話を聞くと、どこも10年泥だったりするよ。先輩がいて、鍛えられる世界って馬車馬

    10年泥が嫌ならITお勧めだよ - 雑種路線でいこう
    raitu
    raitu 2008/07/21
    最終的に持って行こうとおもっていた結論を先に書かれて、切ないと思うよりうれしさが増した。楠さんが書いてくれるとみんなが観てくれてうれしい。
  • まぁ泥カン良かったんじゃね。希望は自分で紡げ - 雑種路線でいこう

    IPAのイベントで大御所が出て「泥のように働け」といったのに対し、ナナロク世代から「IT業界って泥のように働かされるところばかりでもないよ」って意思表示したのは、まあ悪くない展開だ。パネラーの所属してる企業とか応募者不足には困ってないよな、そもそも、とか思うけど。彼らは確かにSI業界じゃないけど、IT業界≠SI業界って意思表示だけでも意味あるかも。 ただ良くないと思うのは、「IT業界全体が泥のように働かされるわけではない」というなら、「泥のように働かされている」人達と、今回の泥カンのような「楽しそうなことやってる」人達の対比があってこそ、業界の中での違いというのがわかるんじゃないでしょうか。 泥のように働かされるのは問題ですよ。会社に搾取されている可能性が高い。でも、当にスキルを身につけたければ自ら泥のように働くことです。 泥のように働けば、成功するチャンスの多いのがIT業界なのです。

    まぁ泥カン良かったんじゃね。希望は自分で紡げ - 雑種路線でいこう
    raitu
    raitu 2008/07/16
    泥カンと泥カン叩きについて。僕と意見の立ち位置近い。//ただ、これは精神論だし、それに統計から見れば自分の仕事を泥とレッテル張りする必要すらない。皆気づいてない。エントリかかなくちゃなのか
  • ゆっくり世の中を動かす10の心がけ - 雑種路線でいこう

    肩を怒らせて必死に主張しても、世の中って変わらない。どんな考えを持とうが勝手なんだけど、状況を変えられた方が面白いよね。これまで、少しずつだけど世の中を動かそうとするときに、僕が気をつけていることをまとめてみた。 君が理不尽とおもうことには他にも理由がある。憤る前に背景や経緯を調べてみよう。 みんな立場があるけど、立場を守るだけじゃなく理想や正義感を持っていることもある。きっとこう考えているだろうとか決め付ける前に、会って話してみよう。 どうすれば世の中が変わるのか道筋をつけよう。人々の意識を変えるのか、国かどこかで予算をつけるのか、法律を変えるのか、等。物理的に無理なことを頑張っても報われない。行動する前に、現実的な計画を立てよう。 味方を増やさないと世の中は動かない。共感を持ってもらえる理想を持とう。全ての利害が一致する相手よりは、一部の利害が一致する相手の方がずっと多い。優先順位と順

    ゆっくり世の中を動かす10の心がけ - 雑種路線でいこう
    raitu
    raitu 2008/07/07
    自分の意見を通したり、状況を変える方法などについて。政治的手法=調整的手法。//正義は一つじゃないってことと、どこ変えるかの計画とか、味方の殖やし方とか、歴史を押さえるとか、待つことを覚えるとか
  • 承認欲求って昔から政治権力や宗教の源泉だよ - 雑種路線でいこう

    現代日が非承認型社会なのか、だいたい社会が承認を担保してくれることを期待してる奴ってキモくね、とか思うけど。承認って妙にネットワーク効果があるよね。誰かから認められ、そういう評判があると他の誰かからも認められやすいし、誰かから認められたという自信に裏打ちされた行動が、他からの承認を勝ち取ることもある。だから簡単にポジティブ・フィードバックでベキ法則風に分配されてしまうし「どーせ承認されないし」的ジタバタをやったところでハリネズミ症候群となってしまったり、そもそもエントリーポイントどこ?的な話はある。 この問題、決して昔が良かったとは思えないんですよ。昔からの承認って職能的なところは社会的地位に紐づいていて人にはどうしようもなかったりしたろうし、人格的なところは村社会で非常に狭いところに押し込められていただろうから。そういう諸々が郊外化で崩壊して、団塊世代がヒューマニズム的な教育観を持ち

    承認欲求って昔から政治権力や宗教の源泉だよ - 雑種路線でいこう
    raitu
    raitu 2008/07/01
    僕はこっち支持だな。id:Thirさんの元エントリは、やや歴史との比較視点が足りていないと感じた。
  • 誰が蟹工船を買っているのか - 雑種路線でいこう

    『蟹工船・党生活者 (新潮文庫)』くらい普通、高校時代に読んでるだろ、とか思うんだけど。高校時代に読んだ労働運動ものじゃ『我が心は石にあらず―高橋和巳コレクション〈8〉 (河出文庫)』とかが好きなんだけど、あれは研究所の子持ち理系中年インテリ正社員が組合活動で深い関係となったツンデレ女子社員との不倫に悩む話だから、ロスジェネ的には全く共感できないか。 しかし『蟹工船』とか『ロスジェネ』って誰が買ってるんだろう。もろガテン系なら読まないと思う訳ですよ。そこそこインテリで日常的に活字とか読むけど運悪く非正規雇用層に落ちてしまって、そこに社会矛盾を感じているインテリ非正規雇用層・ポスドクやら、僕のようにロスジェネで運悪ければそういう目に遭っていただろうなという問題意識を持っている層かな。 まさか非正規雇用の若者たちは『蟹工船』を読んで、共産主義に目覚め、革命を目ざそうとしているわけではないだろ

    誰が蟹工船を買っているのか - 雑種路線でいこう
    raitu
    raitu 2008/06/30
    本当の貧困の当事者たちの声は、活字に上がってこないという話と、一方で活字にあがってくる貧困は、インテリの底が割れた結果であるなあという話とか