京都府警下鴨署(京都市左京区)の地域課に勤める巡査部長(54)の夫から暴力(DV)を受けてけがをしたとして、妻(53)が右京署(右京区)に傷害容疑で被害届を出したところ、連絡を受けた下鴨署が巡査部長に対し、被害届が出た事実を伝えていたことが府警への取材でわかった。巡査部長の親族が、妻に被害届を取り下げるよう求める電話もしていたという。下鴨署は「配慮が足りなかった」と釈明している。 府警によると、被害届では巡査部長は6月23日と7月4日、妻の実家で、馬乗りになったり腕をつかんで振り回したりし、妻にそれぞれ2週間と1週間のけがをさせた。妻は同9日、被害届を出した。 右京署の副署長は同日夜、下鴨署の副署長に被害届が出たことを連絡。下鴨署の副署長が巡査部長に「被害届が出ているが事実か」と問いただし、今後は暴力を振るわないよう指導したという。 その約1時間後、巡査部長から妻の携帯電話に着信があ