甲府市は市内の公民館にある図書室の利用者を増やそうと、市立図書館の司書を派遣してレイアウトや蔵書の種類を見直す作業を進めている。図書室は公民館が管理するため、司書は運営に関わっていなかったが、公民館図書室をリニューアルすることで市立図書館の分館的な役割を担わせることを目指している。 現在蔵書の入れ替えなどを進めている北公民館は約2万1千冊があるが、実際に貸し出し実績があるのは1割程度だった。そこで、傷みの激しい約8千冊を廃棄。公民館の利用が多い高齢者や小さな子どもがいる母親のニーズが高い本を市立図書館から移動させた。子どもが座って本を読めるスペースも確保した。 北公民館は8月、西公民館も10月をめどにリニューアルする。来年度には南公民館でも予定していて、このほか市内にある五つの公民館図書室についても、市民の反応を見ながら検討するという。 今後は司書が公民館に出向いて親子向けの読書イベ