マンガに関するお話のはずなのに、タイトルが「男」とはこれいかに。 ●川崎のぼる/梶原一騎『男の条件』(2013年集英社、1500円+税、amazon) 『巨人の星』のコンビによるマンガ家マンガの復刊です。 あいかわらず初出を書いてないんだよなあ。『男の条件』は「少年ジャンプ」が創刊された年、1968年10号から連載が始まりました。まだ月二回刊の時代ですね。次の11号では、永井豪『ハレンチ学園』と本宮ひろ志『男一匹ガキ大将』が同時に連載開始されます。 『男の条件』の連載終了は一年後の1969年19号。翌20号からジャンプは月二回刊から週刊になります。川崎のぼるはすぐに『どうどう野郎』という『いなかっぺ大将』タイプのギャグマンガの連載をはじめています。 この時期、川崎のぼるは空前の売れっ子マンガ家でした。週刊少年マガジンの『巨人の星』は、大リーグボール1号と2号が登場するという最高に盛り上がっ