大阪市は、文楽協会(大阪市)への現行の補助金制度を来年度から廃止する方針を決め、今月初めに協会側に通知していたことが25日分かった。来年度からは他の文化・芸術団体と同様に、個別の事業ごとに補助金の申請を受け付け、審査する方式に改める。協会は国と府、市の補助金や公演収入などで運営されており、今後の運営への影響も予想される。 市や文楽協会によると、来年度の市予算に、協会への運営補助(昨年度約2160万円)と活動補助(同約600万円)は盛り込まれないという。市は今月初め、この方針を協会に口答で伝えた。 大阪市の橋下徹市長は就任時から文楽協会への補助金の見直しを表明。2013、14年度に実施した市の指針では、入場者が10万5千人以上なら協会運営費を満額(2900万円)補助するが、下回れば減額する制度を導入。集客に伴い、補助額を見直してきた。しかし、今回の方針では、文楽向けに特定された補助金はなくな