厚生労働省は31日、年収320万円以上もしくは年収383万円以上の高齢者を念頭に、介護保険サービスの利用料を引き上げる方針を示しました。現在の利用料は1割ですが、2割への倍増を例示しています。 また、▽介護保険施設(特養ホームなど)の相部屋の入所者の居住費を値上げ▽施設の居住費を軽減する「補足給付」を受けている人が家などの資産をもつ場合は負担増を求める―など、大幅な利用者負担増を打ち出しました。 2012年度中の実施を視野に、早ければ来年の通常国会に関連法案を提出する意向です。同日開かれた社会保障審議会介護保険部会で提案しました。 そのほかにも▽要支援と認定された人の利用料を引き上げる▽ケアプラン(介護計画)作成を無料から有料に変える▽施設に入所する要介護1、2の人の負担を増やして施設からしめだす―ことを検討課題にあげました。 これらは、介護労働者の賃上げ(月1万5千円程度)のための「処遇