2009年4月にM6・3の地震で309人が死亡、6万人以上が被災したイタリア中部地震で、最大被災地ラクイラの地裁予審判事は25日、同国防災庁付属の委員会が事前に大地震の兆候がないと判断したことが被害拡大につながったとして、過失致死傷の罪で委員会メンバーの学者ら7人を起訴した。 地震予知の失敗で刑事責任が問われるのは、世界的にも異例とみられる。初公判は9月20日に開かれる。検察側によると、同委員会は続発した群発地震について、大地震に結び付く可能性は低いと報告。安心して避難しなかった多くの住民が、6日後の中部地震で死傷した。(共同)