奈良文化財研究所(奈文研、奈良市)は石碑の文字をスマートフォンで判読するアプリ「ひかり拓本」を開発・公開するため、必要な費用を募るクラウドファンディング(CF)を実施している。アプリが完成すれば全国各地に数多くありながら風化が進んで文字判読の難しい石碑を、市民の手で手軽に調査できるという。石碑の記録や地域史の研究が急速に進展しそうだ。開発者の上椙英之・奈文研埋蔵文化財センター研究員(人文情報学)に将来の可能性を聞いた。 「ひかり拓本」アプリ開発のクラウドファンディング(CF) CFサイト「READYFOR(レディーフォー)(https://readyfor.jp/projects/hikaritakuhon01)で12月2日午後11時まで募集。第二目標金額は500万円。支援は5000円から100万円までの13コースがあり、コースによりリターンの特典がある。目標に到達しない場合は全額返金する