作品コメント JR大阪環状線、大阪の中心部をぐるりと回る19駅21.7㎞、1周約45分 大阪環状線といえば、オレンジ色の103系電車が走る光景。昭和44年から約半世紀、大阪の街と街を、季節と時間を、そして、人と人をつないで走り続けた。 故郷を離れて20余年。いつのまにか大阪で暮らす時間の方が長くなっていた。環状線を毎日利用していたわけではないけれど、初めて大阪に来た時から変わらずオレンジ色の電車が走る姿に、なぜかほっとする自分に気づいた。オレンジ色の電車達は、普通の毎日を当たり前に続けることの大切さを教えてくれたのかもしれない。 変わらないこと、そして走り続けること。 いつまでも変わらないと思っていた光景は、平成29年10月3日に終止符が打たれた。103系は新型車両323系に役目を譲り、48年間の歴史に幕を閉じた。 時代が変わっても、電車が変わっても、環状線が走り続けることは変わらない。こ