シークエンシングの新たな時代シークエンシングの新たな時代 いずれの方法も世界中の研究者に広く受け入 なかった。そこで私は、キャピラリーからDNA 「安・短・速」のシークエンス時代が到来 れられ、サンガーとギルバートには1980年にノ 断片を溶液流中に抜き出し、流れによりレーザ 昨年来、ゲノム研究を強力に牽引してきたシ ーベル化学賞が授与された。ただし、安定性や ー照射部にDNA断片を運ぶ技術（シースフロー ークエンサー（DNA配列の自動解読装置）の新 精度の点でギルバート法がやや劣ったため、後 法）を思いついた（*1） 」と神原博士。 世代タイプが相次いで商品化されている。シー に、サンガー法が国際的な標準規格となった。 日立は、さっそくシースフロー法を採用した クエンサーとして圧倒的なシェアを誇ってきた そのころ、時代は、ヒトの遺伝子（とくに疾 キャピラリー式蛍光DNAシークエンサー(以下、 ABI社（米）製のS
