分散分析における多重比較検定の方法 いくつかの母集団の平均値が等しいという仮定を検定するのが分散分析、ANOVA(analysis of variance)という。これは次の統計量を計算して得られる。 例えば5つのグループがあれば,母平均の差の検定を5C2=10回繰り返すのは間違いである。有意水準が5%で,2グループ間の比較は5%水準で検定されるが,有意水準5%で検定を10回繰り返すと、有意水準は50%となり誤って仮説を棄却する確率が高くなる。そこで3つ以上の母平均の差の検定のために1元配置の分散分析と多重比較を用いる。 分散分析では次のF値を用いて仮説を検定する。 ここでF値が有意であるといことは、5つの母集団の平均値がおそらく等しくないということだけを示すが,この段階ではどこに差異があるかを指摘しない。そこで多重比較検定という方法で、どの母集団の平均値が互いに異なるのかを調べることにな