〜高校生のための微分幾何 第一部〜 有限次元テンソル積 ベクトルとベクトルを掛けたら何になるのか? この単純な疑問が、テンソルを理解するきっかけになる。 ベクトルとベクトルとベクトルを掛けたら何になるのか? この単純な疑問が、おそらくテンソルを生み出した。 章の構成を説明する。 まず、外積の説明を通じて、ベクトルの積とは何かを考察する。 そのあと、いわば体積要素を基底とするベクトル空間である、外積代数(グラスマン代数)について理解する。 それを足がかりとして、テンソル積とテンソルを順に区別して理解していこうと思う。 このコラムは、当初の予定に比べて大幅に量の多いものとなってしまった。しかし、これはテンソルを理解するためのミニマムであると思われる。この中に、テンソルを理解するうえで必要のないものはない はずだ。 長い道のりとなるが、どうか頑張って読破して頂けると、筆者としては喜