検定手順: ライアンの方法では,$k \times 2$ 分割表の比率の $\chi^2$ 検定の結果,全体として差が認められる場合にのみ対比較が行われる。 例題では,$\chi^2$ 検定統計量が $72.5872$(自由度 $= 4$)となる。有意確率は $0.001$ 未満であるから,全体として比率の差があるといえる。したがって,対比較によって,どの群間で差があるかを検討する。 前提 帰無仮説 $H_0$:「母比率に差はない」。 対立仮説 $H_1$:「母比率に差がある」。 有意水準 $\alpha$ で両側検定を行う(片側検定も定義できる)。 ライアンの方法では,名義的有意水準( $\alpha'$: nominal significant level )という概念が使われる。 群が $k$ 個あった場合,全ての 2 群の比率の差を検定するためには ${}_{k}C_{2}$ 回の