戻る 次へ (情報統計研究所) やさしい医学統計手法 はじめに 統計的データが得られたとき,私達はデータの集団としての性質を知るために,一定の手順にしたがって,統計量を計算したり(記述),データの分布の型を調べたり(解析),あるいはそのデータから全体を推定したり,検定したり(推測)します.これを統計的方法と云います. すなわち,統計をとると云うことはデータに関する記述・解析・推測がなされていなければなりません.数値を羅列しただけのものは,単なるデータの集合にすぎません. 統計をとる手順の第一歩は,データがどの様な型ちをしているか(分布型)を知ることから始めます.データがある集団から無作意にとられたものであれば,データの分布はその集団の分布を反映するはずです.したがって,データの分布が正規型(釣鐘状の美しい分布)であれば,その集団の分布も正規型とみなすことができますので,「パラメトリック統計
本稿は,研究論文や学会発表のさいの自己点検項目として,あるいは指導上の指針として活用されることを目的として,心理学研究における基礎的な統計解析の誤用を克服するための30のチェック項目を提起するものである. 統計の誤用は,心理学の論文ではかなりの比率で認められるものである.私自身も過去に多くの誤りをおかしてきた.“赤信号みんなで渡ればこわくない”という言葉がある.もし心理学者たちの多くが,この誤りを繰り返し許容していたとするなら事は重大である.統計の誤用は英語の誤用とは異なる.英語で書かれた論文に文法上の誤りや稚拙な表現があったとしても,内容が誤って伝えられない限りは大目にみてよろしかろう.しかし,統計の誤用は,結論やその後の研究の方向に致命的な影響を及ぼす.心理学の研究を正しく発展させるためには,心理学者自らが日常的に自己点検をしていかなければならない. 1993年度の心理学会では個人の研
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