3大会連続のW杯となったベテランが、歴史を塗り替えたチームを支えた。 恥骨炎の影響が残るも、強烈なリーダーシップでチームをまとめたフランカーのリーチ・マイケル(31)。攻守に衰え知らずの存在感を放ったフッカー堀江翔太(33)。経験を生かし、控えからチームを勝利に導いたSH田中史朗(34)。この10年、日本代表の躍進を支え、計206キャップを誇る3人にとって、桜のジャージー、W杯とは何なのか-。日本ラグビーの屋台骨をつくりあげたベテランの、熱い思いを追った。 ◇ ◇ ◇ 11年W杯ニュージーランド(NZ)大会。母国NZとの第2戦後のピッチで天を見上げたリーチは「キャリアで一番」と語る強烈な悔しさに全身で耐えていた。生まれ育った地での大舞台。幼い頃に憧れたオールブラックスを相手に、チャンスを与えてくれた桜のジャージーを背負って戦う。感情が高ぶる理由は1つではなかった。だが、チームは5日