※本ブログでは記事中にPRを含む場合があります 低コストなインデックスファンド「STAMインデックスシリーズ」の第8期運用報告書(2011年11月)が出ました。 信託報酬以外のいわゆる「隠れコスト」を含んだ「実質コスト」を算出するとともに、ライバルファンドの「eMAXISシリーズ」と比較してみたいと思います。 各アセットクラスについて実質コストの勝ち負けはありますが、比較的大きな差が出たのが、「先進国REIT」と「新興国債券」クラスです。 先進国REITクラスは、STAMが1.11%、eMAXISが0.77%と、eMAXISの方が0.34%低いです。 一方、新興国債券クラスは、STAMが1.40%、eMAXISが0.84%と、eMAXISの方が0.56%低いです。 STAMが苦戦? ただ、新興国株式については、STAMが1.03%、eMAXISが1.15と、こちらは0.12%ですがSTAM
簡易的な方法ですが、信託報酬額=期中平均基準価額×信託報酬率と考え、これより実質コストを概算しています(あくまで大雑把な目安です。またSTAMシリーズは年2回決算なので、年率換算時に、前期のコストを考慮した方が正しい値となります。) 気になる点は、新興国債券クラスのその他費用が急上昇している点くらいでしょうか。 また、参考にeMAXISインデックスファンドシリーズと、CMAMインデックスファンドe(国内・外国)の直近の決算結果はこちら。 ベンチマークとの乖離について コストのチェックも大切ですが、インデックスファンドの品質の評価としては、ベンチマークとの乖離がいかに少ないかも重要です。以下に今期のパフォーマンスとベンチマークとの乖離について抜粋しておきます。 <STAM 日経225インデックス・オープン> 今期の騰落率は-12.8%(ベンチマーク-13.4%) ベンチマークとの差異は信託報
やっぱり気になる新興国株式クラスですが、STAM新興国株式の実質コストは年率1.0183%と、eMAXIS新興国株式(年率1.15%)よりも低くなっています。 実質コストは毎年変動するので微妙なところですが、信託財産留保額は0.3%と変わりませんし、積み立て用投信をeMAXISからSTAMに切り換えてもよいかなという気はします。 あと、グローバルREITは、信託報酬に対してその他費用が高いですね。 その理由は、先日の三菱UFJ投信のブロガーミーティング(該当記事)で明らかになったとおり、グローバルREITの先物がないため、先物を活用したコスト削減がしづらいということなのかもしれません。 こちらは、STAMの実質コスト年率0.9384%に対してeMAXISは0.77%と、eMAXISの方が実質コストが低いようです。 コストは確実、リターンは不確実です。 低コストなインデックスファンドをうまく
去る2/10付けの資産の比較です。(クリックすると大きくなります) 一言で言うと eMAXISシリーズは、新興国株式に強く(という人気がある) STAMシリーズは、先進国株式に強い(というか人気がある) 他の資産クラスは、大差なし。 これは、それぞれのファンドが設定された時期や、その時の信託報酬の差などが影響しているのかもしれません。eMAXISは、なんといっても、先進国株式と新興国株式の信託報酬率が等しいというすごい特徴があり、新興国株式クラスに割安感があるせいでしょうかねー。 ところで、投資家のみなさまにおかれましても、新興国重視派と先進国重視派に分かれると思いますが、みなさまは、いかがでしょうか? 私は、いまのところ先進国派です。さしたる理由はないようなあるような。 現状の時価総額比から考えた妥当な線でよいのではないか? とか、 新興国も成長したらMSCIが基準を変えて、先進国株式の
今期から、STAMインデックスファンドシリーズ(全ファンド)の信託報酬が下げられている事に注意が必要です。 簡易法ですが、信託報酬額=期中平均基準価額×信託報酬率とすると、期中平均基準価額を算出する事ができ、これより実質コストを概算することができます(あくまで目安です。またSTAMシリーズは年2回決算なので、年率換算時に、前期のコストを考慮した方がより正しい値と言えると思います。) やはり信託報酬の低下が効いています。いずれのファンドも前期に比べトータルコストが大きく低下しました(素晴らしい!)。 以前はトータルコストがかなり高く、アクティブファンド以上にかさんでいた(2%前後)グローバルREITクラスですが、今期は1%を切ってきた点が評価できます。 また、インデックスファンドを評価する上で重要なのは、指数からの乖離ですが、今期のパフォーマンスと乖離要因について以下に抜粋しておきます。 <
2010年09月24日22:22 対象顧客をどこに絞るかでファンドの提供するサービスは変わる(べき) カテゴリ投資信託・ETF銀行/証券会社/FX業者 tsurao Comment(6)Trackback(0) 「ファンドマネージャが直に説明してくれることを喜ぶのは間抜け - 山崎さん手厳しい」の続きです。 コメントをいただいた方々からも、無意味なセミナーなどは意味が無い(マイナスがある)のような趣旨のコメントをいただきましたが、私もそう思います、・・・って前回のエントリーでも書いていますね。 自分でアセットアロケーションを考えてそれに有効なファンドを組み合わせられる人にとっては、セミナーやFMによる説明会など不要です。ファンドに投資するのに必要な情報があれば十分であり、それ以上のサービスは不要でしょう。ましてやそんなサービス代金が参加者へチャージされる会費制ではなく無料で開催されていて、
※STAMグローバル株式インデックスの販売開始当初の信託報酬は0.777%(年率) 表の左側3つのファンドは、販売開始当初は販売会社が1~4社だったのに対して、eMAXIS全世界株式は最初から主要ネット証券等5社での取り扱っています。 販売環境では最も恵まれているにも関わらず、個人投資家の資金は最も集まっていません。 「個人投資家へのアンケートで追加ファンドの希望を聞く」という手法は注目を集めましたが、「アンケートで個人投資家の本当のニーズを汲み取ることができていない」と言えるかもしれません。 もしもアンケートに「インデックスファンドの種類を増やすよりも、既存ファンドの信託報酬を下げてほしい」という回答項目があれば、それが最も多くの支持を集めたのではないでしょうか。 eMAXISシリーズの専用サイトでは、コンテンツや機能を充実させるなど、評価できる改善点もいくつかあります。 しかし、インデ
ファイナンシャル・ジャーナリスト 竹川美奈子のブログ。 お金に関する情報や日頃感じたことを発信していきます。 7月末にSTAMインデックスシリーズの信託報酬が引き下げられました。信託報酬(運用管理費用)は運用会社(委託者)、販売会社、信託銀行(受託者)の三者で折半されます。 引き下げにより、誰の取り分が減ったのかを「EDNET」でみてみました。 https://info.edinet-fsa.go.jp/E01EW/BLMainController.jsp?1281428703048 ●STAM グローバル株式インデックス・オープン <訂正前>信託報酬:年率0.7770%(税抜0.74%) 委託者: 年率0.3465%(税抜0.33%) 販売会社:年率0.3675%(税抜0.35%) 受託者 :年率0.0630%(税抜0.06%) <訂正後>信託報酬:年率0.6300%(税抜0.60%)
2010年08月03日00:15 STAMの信託報酬引き下げの内訳が判明 カテゴリ投資信託・ETF銀行/証券会社/FX業者 tsurao Comment(0)Trackback(0) 先日のSTAMシリーズが信託報酬引き下げ (eMAXISと好勝負へ)で以下のように書きました。以下は余談。 この信託報酬引き下げで気になるのは信託報酬のどの部分を引き下げたかです。 7月5日時点の発表では信託報酬のどの部分が引き下げられたのかが不明ですが、委託者(住信AM)分だけ引き下げたのでしょうか?それとも販売会社分も引き下げたのでしょうか? 委託者分だけだとすると住信AMはかなりのギャンブルに出たことになります。 STAM 新興国債券インデックス・オープンは税抜きで0.83%→0.65%と0.18%の引き下げですが、これは委託者分は0.38%→0.20%と約47%の値引きになります。今までの約2倍の資産
(STAMの信託報酬は2010年7月30日以降) 信託報酬が低くなったとは言え、STAMシリーズの信託報酬は、最も低コストな既存のファンドと同じか、やや劣る水準でしかありません。 今回の信託報酬の引き下げは、「既にSTAMシリーズを保有している投資家の資金を繋ぎとめておく」程度の効果しか期待できないような気がします。 信託報酬を引き下げれば住信AMの収入が減ることになりますが(しかし、その分は投資家の収益が向上します)、「STAMシリーズは黒字化できているのか?」が最も気になります。 住信AMの資料によると、「STAMインデックスシリーズの純資産総額は、2010年6月末現在で約260億円(8本合計)」とあります。 大雑把な計算ですが、STAMインデックスシリーズの信託報酬の加重平均が年率0.6%とすると、8本のファンドから得られる信託報酬は、1年間でおよそ1.5億円です。 これを住信AMと
今まで「ちょっとコストが高いかな?」と思えていたところがeMAXISと同水準まで近づいてきました これでコストだけを見てファンドを切り替える人はいなくなるのではないでしょうか? ただ近づいたけれど業界最安を実現したファンドはないので新規の積立もSTAMが圧倒的に優位なものではないのです このリリースは年明け早々のイベント第2回インデックス投資ナイトにSTAMの関係者がいれば大々的に発表して欲しかったし遅くてもeMAXISインデックスファンドシリーズの決算日である1月26日がリミットだったのではないかな?って言うのが正直な感想です そのタイミングならばインデックスファンドのSTAMブランドは傷つかないで資金移動STAM→eMAXISも最小限に食い止められたのではないでしょうか? 今年の上半期は「STAM」という言葉をほとんど聞かないでコストで優位な後追いファンドが注目されてきたのはSTAMの
住信アセットマネジメントのSTAMインデックスシリーズ、ついに信託報酬を引き下げを発表しましたね。 STAMインデックスシリーズの信託報酬引き下げ等について 「純資産総額が増えたら信託報酬の引き下げも検討する」。 2009年1月の第一回インデックス投資ナイトで橋本氏が公言してから、1年以上が経ちました。投資家の中には「いったいいつ?」と心待ちにしていた方も多かったと思います。 今回、シリーズ8本の純資産総額が約260億円(2010年6月末現在)になったことを受けて、信託報酬の引き下げとなったようですが、 理由として (1)受益者のさらなる利便性の向上 (2)これから投資を始める人たちに対しても、インデックスファンドの認知度をさらに高め、資産形成の一助となること をあげていました。 口約束でなく信託報酬の引き下げを実行し、受益者に対してこうしたメッセージを発信したのはとても新鮮でした。「純資
いやいや、住信AMさん頑張って頂きましたね。個人投資家を意識した素晴らしい英断だったかと思います。良く見ますと、CMAMには程遠く、eMAXISを意識しながらもところどころ並ぶに及ばずといった感じです。 でも・・・いいんです。こういった姿勢がいいんですよね。運用会社さんもギリギリのところで頑張ってくれているかと思いますが、必ず資産流入という部分で投資家は応えると思います。 また、資産クラスを個別管理しようと心に決めながらも、最近の株価の低迷で売買を躊躇している 『世界経済インデックスファンド』 通称:住信世経(すみしんせけい←勝手にこう呼んでおります)も信託報酬が下がりましたね。ファミリーファンド方式ですから当然と言えば当然ですが、これによって投信をこれから始めるという人達のすそ野を広げるアイテムになればいいなぁと思っております。 セゾングロバラもちょっと意識するかも!?^^; ブログラン
*ニッセイ日経225インデックスファンドが信託報酬0.2625% 今回の改定後の信託報酬の数字だけを見ると、まだCMAMやeMAXISが勝る場合が多いようですね。STAMも(一部のファンドだけでも)もう一歩踏み込んでくれれば良かったのかもしれませんが、今後への期待感をあえて残したということで、これはこれで作戦かもしれません。 一方、比較的短期でEFTへリレー投資を考える人にとっては、信託報酬よりも信託財産留保額の方を重視する場合が多いですが、信託財産留保額が無い(場合が多い)、CMAMやeMAXISが好まれるでしょう。 同じインデックスファンドの中でも、それぞれ方向性というか特徴が見えてきたのは、面白いなぁ(こんなに商品選択に厚みが出てくるとは、数年前には全く考えられなかった現状です)。
※本ブログでは記事中にPRを含む場合があります 住信アセットマネジメントは、2010年7月30日より、STAMインデックスシリーズの信託報酬率引き下げると発表しました。 住信アセットマネジメント お知らせ 2010/07/05 STAMインデックスシリーズの信託報酬率引き下げ等について 信託報酬の引き下げ内容は以下のとおり(いずれも税込み)。 STAM TOPIXインデックス・オープン 0.483% → 0.4725% STAM グローバル株式インデックス・オープン 0.777% → 0.63% STAM 新興国株式インデックス・オープン 0.8715% → 0.6825% STAM 国内債券インデックス・オープン 0.462% → 0.42% STAM グローバル債券インデックス・オープン 0.672% → 0.5775% STAM 新興国債券インデックス・オープン 0.7560% →
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