仮想通貨マイニングのための計算装置が並ぶアジャイルエナジーXの実証サイト。代表の立岩健二さん(右)と、東京電力の社内公募を突破して出向中の山谷葉月さん=2024年7月18日、群馬県昭和村、荒ちひろ撮影 7月中旬、群馬県昭和村の実証サイトを訪ねた。 草地に太陽光パネルが並び、脇に立つ小さな倉庫のようなコンテナの中には、棚にティッシュ箱くらいの直方体の計算装置(コンピューター)が60台ほど並ぶ。太陽光でつくった電気で装置を動かし、仮想通貨の取引に必要な暗号計算を行う。計算結果を無線でネットワークに送ることで、報酬として仮想通貨を得られる仕組みで、仮想通貨の「マイニング(採掘)」と呼ばれる。 取り組むのは、東京電力グループの子会社「アジャイルエナジーX」。東電の原子力技術者だった立岩健二さん(52)が発案し、2022年に社内ベンチャーとして設立された。立岩さんが代表を務める。 仮想通貨マイニング