日本と英国、イタリアの3カ国は12月9日、次期戦闘機を共同開発すると首脳声明を発表した。航空自衛隊ではF-2戦闘機の後継となり、2035年までの開発・配備を目指す。日本が米国以外の国と戦闘機などの防衛装備品を共同開発するのは初めてで、開発の自由度を確保するだけでなく、開発コストの分担による抑制や、米国製装備品を調達する際の価格交渉力を高める思惑もあるようだ。
関東などで相次いだ広域強盗事件で、特殊詐欺グループの幹部として指示を出した疑いのある渡邉優樹(38)と小島智信(45)両容疑者が2月9日午前6時10分すぎ、フィリピンの入管施設から日本へ強制送還され、渋谷警察署に到着した。すでに今村磨人(きよと、38)、藤田聖也 (としや、38)両容疑者は7日に渋谷署へ到着済み。4人のマニラからの移送は日本航空(JAL/JL、9201)の定期便で行われ、移送中の機内で警視庁に窃盗容疑で逮捕された。 ONE PIECEチャーターに使用されたJALの767-300ER JA620J=22年7月30日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire 7日の移送はマニラ発成田行きJL746便で、マニラを午前9時40分に出発して午後2時46分着。9日はマニラ発羽田行きJL78便が使用され、マニラを8日午後11時55分に出発し、羽田には
三菱重工業(7011)は、ジェット旅客機「三菱スペースジェット(旧MRJ)」の開発を中止する方針を固めた。近く正式発表する。同社は取材に対し「開発を中止した事実はない」とコメントした。国が機体の安全性を証明する「型式証明(TC)」を取得しても事業として成立しないため、これ以上の投資は難しいと判断した。スペースジェットの開発で得た知見は、日本と英国、イタリアの3カ国で共同開発する次期戦闘機などに生かす。 *開発中止を正式発表。記事はこちら。 三菱重工は「一旦立ち止まる」との表現で、スペースジェットの開発を2020年10月30日 に事実上凍結。関係者によると、TC取得に関する費用は今後も数千億円規模でかかる見通しで、開発を続けても事業として成立しないとの結論に至ったという。 スペースジェットの納期は当初、2013年だった。2008年に開発がスタートし、納期は6度もの延期で2021年度以降として
三菱航空機が開発を中断している「三菱スペースジェット(旧MRJ)」の飛行試験機のうち、3号機(登録記号JA23MJ)の登録が抹消されたことが、国土交通省航空局(JCAB)が4月11日に公表した航空機登録情報3月分でわかった。スペースジェットの抹消は初めて。 *3号機は解体済み。記事はこちら。 パリ航空ショー出展を終えル・ブルジェ空港を離陸する三菱スペースジェットの飛行試験3号機=19年6月18日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire 航空機登録情報によると、3号機の抹消登録日は3月17日。14日付で「航空の用に供さないため」として、三菱航空機が国交省に届け出た。 3号機は2016年11月22日に初飛行。米国でローンチカスタマーである全日本空輸(ANA/NH)のカラーリングに塗り直され、2017年6月に開催された世界最大規模の航空ショー「第52回パリ
日本航空(JAL/JL、9201)は5月25日、熊本空港周辺で24日に起きた熊本発羽田行きJL632便(ボーイング767-300型機、登録番号JA8980)のエンジントラブルについて、現在70基ある同型機のエンジンのうち、直前の検査から間隔が空いているエンジン46基について、5月31日までに内視鏡点検を実施することを明らかにした。 —記事の概要— ・エルロンと水平尾翼に傷 ・分解検査で損傷部分特定へ ・空港周辺に落下物 エルロンと水平尾翼に傷 熊本でエンジントラブルが起きたJALの767-300 JA8980=18年4月21日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire JALによると、エンジントラブルは24日午後3時55分ごろ、熊本空港の滑走路(RWY07)を離陸後、西9キロ、高度6000フィート(約1829メートル)の地点で発生。離陸後に上昇中にパイ
エア・ドゥ(ADO/HD)では初となる女性副操縦士が誕生した。11月18日、羽田空港内の同社東京オフィスで辞令が交付された星奈津美さんは北海道生まれ北海道育ちで、2019年1月に入社。地上での研修を経て、同年11月から副操縦士任用訓練を受けていた。 副操縦士に昇格し佐野機長とともに羽田空港内のオフィスから初フライトに向かう星さん=20年11月18日 PHOTO: Takayuki MURATA/Aviation Wire 星さんは1993年北海道生まれ。北海道大学理学部を卒業後、 これより先は会員の方のみご覧いただけます。 無料会員は、有料記事を月あたり3記事まで無料でご覧いただけます。 有料会員は、すべての有料記事をご覧いただけます。 会員の方はログインしてご覧ください。 ご登録のない方は、無料会員登録すると続きをお読みいただけます。 無料会員として登録後、有料会員登録も希望する方は、会
三菱重工業(7011)が、国産初のジェット旅客機「三菱スペースジェット(旧MRJ)」の開発を事実上凍結する方向で調整していると、共同通信が10月22日に報じた。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、需要回復が当面見込めないため。一方、Aviation Wireの取材では、設計変更を反映した最新の飛行試験10号機(登録記号JA26MJ)の完成度が低いことがわかった。 【お詫びと訂正】 記事初出時に「飛行試験10号機(登録記号JA26MJ)の完成度が低く、米国へ持ち込むレベルに達していない」としていましたが、三菱航空機からの指摘に基づき改めて確認したところ、「米国へ持ち込むレベルに達していない」とする部分は記述を削除致します。関係者並びに読者の皆様にお詫びするとともに訂正します。(20年10月27日 09:15 JST) *開発を「一旦立ち止まる」と凍結発表。記事はこちら。 県
米空軍の最新複座戦闘機F-15EX。ボーイングは初期生産分8機について、米空軍と契約を交わし、このうち2機は2021年1-3月期(第1四半期)、残り6機は2023年の納入を見込む。米空軍は5年間で76機のF-15EXを導入する見通しだ。 偶数年にロンドン近郊で7月に開かれるファンボロー航空ショーが今回は中止となり、ボーイングはオンラインで軍用機に関する報道関係者向け説明会を現地時間7月14日から15日にかけて開いた。 F-15EXは米国専用の双発複座戦闘機で、空軍は老朽化したF-15C/Dの後継機として導入。フライ・バイ・ワイヤ方式の飛行制御や新たな電子戦システム、最新のコックピットやミッションコンピューターなどを採用している。今年4月に初飛行したカタール空軍向けF-15QAがもっとも近い機体で、フライ・バイ・ワイヤやデジタルコックピットなどを採用している。 アドバンスト・ディスプレー・コ
国土交通省航空局(JCAB)は、3月に運用を始めた羽田空港の新飛行経路について、固定化回避に向けた検討会を6月30日に開催する。関係する自治体などから固定化しないよう求める声があることから、技術的観点から検討を進める。 検討会には日本航空(JAL/JL、9201)と全日本空輸(ANA/NH)のパイロットらも参加。年度内をめどに利点と欠点を整理する。現在は国際線の発着が多く見込まれる夕方などで南風時と北風時で風向きにより異なる経路で運用しているが、一部をこれまでと同じ経路に戻すことも検討するとみられる。 羽田空港の新ルートは、夏ダイヤが始まった3月29日に運用を開始した。これにより国際線の発着回数が3万9000回増え、これまでの年間6万回から9万9000回に拡大した。 羽田に4本ある滑走路のうち、北風運用時はC滑走路(RWY34R)から出発し、荒川に沿って北上する。南風時はA滑走路(RWY1
スカンジナビア航空(SAS/SK)は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に伴う需要急減を受け、スウェーデンとデンマーク、ノルウェーの3カ国から金融支援を受ける方向で協議している。同社は必要な資金額を125億スウェーデン・クローナ(約1400億円)と見積もっており、6月末までに経営計画の詳細に関して明らかにする。 スウェーデン、デンマーク、ノルウェーから金融支援を受ける方向で協議を進めるスカンジナビア航空=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire スウェーデン政府は現地時間6月15日に、スカンジナビア航空の これより先は会員の方のみご覧いただけます。 無料会員は、有料記事を月あたり3記事まで無料でご覧いただけます。 有料会員は、すべての有料記事をご覧いただけます。 会員の方はログインしてご覧ください。 ご登録のない方は、無料会員登録すると続きを
島津製作所(7701)は、発売中の中国から拡散した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)向け検査キットについて、都道府県と政令指定都市などの地方衛生研究所を対象に無償提供すると4月27日に発表した。 提供するのはサンプル1キットで、100検体分を検査できる。事前の申し込みが必要となる。通常は22万5000円(税抜き)で販売し、無償提供は地方衛生研究所を対象とする。 同社は検査キットを3月に開発し、4月20日から販売を開始。検査時間を従来の半分に短縮できるキットで、月間10万検体分の生産を目指す。 関連リンク 島津製作所 開発した新型コロナ検査キット ・島津製作所、新型コロナ検査キット発売 検査時間半分に(20年4月10日) ・島津製作所、新型コロナウイルス検査キット RNA精製不要で時間短縮(20年3月4日)
シンガポール航空(SIA/SQ)は、希望する客室乗務員を「ケア・アンバサダー」としてシンガポール市内の病院へ派遣する取り組みを始めた。派遣先の病院では看護師の監督の下、食事補助や家族との面会管理など医療技術を伴わない業務を担う。中国から拡散した新型コロナウイルスの影響で医療従事者の負担が増大する中、応急処置や接遇などのスキルを役立ててもらう狙いだ。 シンガポール航空は相次ぐ減便で多くの客室乗務員を自宅待機としていることを背景に、4月2日からケア・アンバサダーの募集を開始。7日からシンガポール市内のクーテクバ病院(Khoo Teck Puat Hospital)を皮切りに これより先は会員の方のみご覧いただけます。 無料会員は、有料記事を月あたり3記事まで無料でご覧いただけます。 有料会員は、すべての有料記事をご覧いただけます。 会員の方はログインしてご覧ください。 ご登録のない方は、無料会
厚生労働省は3月4日、中部空港(セントレア)にベトナムから到着した乗客のうち、40代男性が新型コロナウイルス(COVID-19)に感染していたと発表した。男性は到着後、息苦しさやせきの症状を自覚していたため、入国前に空港の検疫所を訪れ、検査で陽性反応が出た。空港の検疫で新型コロナの感染が確認されたのは、国内では初めて。 厚労省によると、男性は三重県在住。2月16日からベトナム経由でカンボジアへ渡航し、21日からフィリピン、28日から再びカンボジアと移動して、3月4日にベトナム経由で帰国した。21日ごろに熱を感じ、2日からせきと息苦しくなる症状が出始め、3日に現地の病院を受診したが経過観察と言われたという。 4日に中部へ到着した際、入国手続き前に検疫所の健康相談室を自ら訪れ、胸部全体の痛みを訴えた。医師が診察した結果、新型コロナウイルスに感染している疑いがあったため、検疫所内でPCR(遺伝子
三菱航空機は5月9日、開発中のリージョナルジェット機「MRJ」のエコノミークラスに、米ゾディアック・シート・カリフォルニアのシートを採用することを明らかにした。自動車用シートを手がけるデルタ工業(広島県)が開発した薄型シートは不採用となった。 ゾディアックはすでにプレミアムクラス(ビジネスクラス)のシートも採用が決定していた。三菱航空機によると、今年2月にエコノミークラスのシートもゾディアックが供給することに決まったという。これにより、客席のシートはすべてゾディアックが供給する。 デルタと三菱航空機ではシートの型式証明取得について、手順や分担に考えの相違があり、合意に至らなかった。デルタは自動車用シートの技術を生かして航空機分野への参入を目指していた。 MRJではデルタの独自技術「3Dネット」により糸を立体的に編み込んだ薄型シートを採用予定だった。デルタが受注した2010年当時は薄型シート
2月11日からシンガポール航空ショーが始まる。2年に一度、偶数年に開かれ、世界最大規模で奇数年夏に開かれるパリ、偶数年夏にロンドン近郊で開かれるファンボローに次ぐ世界3大航空ショーで、ボーイングやエアバス、エンブラエルといった航空機メーカーと並び、国産初のジェット旅客機「三菱スペースジェット(旧MRJ)」を開発する三菱重工業(7011)傘下の三菱航空機も出展する。 6度目の納入延期が正式発表された三菱スペースジェット。“ツチノコジェット”とまで言われるようになってしまった=19年6月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire 前回2018年のショーでは、三菱航空機は実機も客室モックアップも展示せず、ブースでPRビデオを流して商談スペースにパネルを飾っただけという、さみしいものだった。模型すら来場者の目に触れる場所に置いておらず、実機やモックアップを持ち
エンブラエルは、次世代リージョナルジェット機「E2」シリーズのうち最も小さい機体サイズのE175-E2について、現地時間12月12日に初飛行に成功した。今後、試験機3機を投入し、型式証明(TC)の取得を目指す。 E175-E2の飛行試験機(登録記号PR-ZXM)は、エンブラエル本社のあるブラジルのサンジョゼ・ドス・カンポスを、現地時間午前11時7分に出発。2時間18分飛行した。今後は、試験機3機で型式証明の取得を目指す。1号機と2号機は空力と性能、システム試験に投入し、内装を設置した3号機ではメンテナンス作業を検証する。 E2シリーズは、現行のエンブラエル170(E170)とE175、E190、E195で構成する「Eジェット」の後継機。E175-E2のほか、E190-E2とE195-E2の3機種で構成する。エンジンは、三菱航空機が開発を進める三菱スペースジェット(Mitsubishi Sp
国土交通省航空局(JCAB)が保有していた日本航空機製造YS-11型機(元登録番号JA8709、現登録番号N462AL)を落札した、航空部品販売会社エアロラボ・インターナショナル(大阪・八尾市)は5月11日、機体を高松空港から能登空港へ空輸する。3年ぶりの飛行で、今後は能登で動態保存を継続する。 エアロラボのYS-11は午後2時15分に高松を離陸し、午後4時15分に能登に着陸する見込み。能登到着後は、空港近くにある日本航空学園のキャンパスで動態保存する。 同機は2014年12月、エアロラボが223万200円で落札した。当初、羽田で整備を進め、米国籍機として登録番号「N462AL」を取得。2015年5月27日に、羽田から高松へ空輸し、整備を継続していた。 その後、高松空港での場所確保が困難となり、行政や民間企業などと調整し、保管場所を探していた。同社によると、保管場所が確保できなかった場合、
東京と金沢を結ぶ北陸新幹線が、台風19号の影響で全線再開までに1週間以上かかる見込みとなったことから、全日本空輸(ANA/NH)が羽田-富山線と小松線、日本航空(JAL/JL、9201)が羽田-小松線で、臨時便の運航や機材の大型化を実施する。 —記事の概要— ・ANA:富山線と小松線 ・JAL:小松線 ANA:富山線と小松線 ANAは、14日も臨時便を運航した羽田-富山線では、16日は2往復4便を大型化。羽田を午前7時55分に出発するNH313便と富山午前9時35分発NH316便を、通常のボーイング737-800型機(2クラス166席)から777-200(同405席)に大型化し、1便あたり239席(約2.4倍)増やす。羽田午後6時5分発NH319便と富山午後7時45分発NH322便は、737-800から787-8(同335席)に169席(約2倍)大型化する。 17日は2往復4便の大型化に加
伊レオナルドヘリコプターズ(旧アグスタウェストランド)は10月25日、開発中の民間用双発ティルトローター機AW609の進捗を、都内で開いた説明会で報告した。量産初号機は2020年はじめに引き渡しを予定しているという。 AW609は、ヘリコプターと同様に垂直離着陸でき、主翼の両端にあるプロペラの向きを上方から前方に変えると、固定翼機として飛行出来る。同様のティルトローター機として、米軍や陸上自衛隊が導入した軍用機のベル・ボーイングV-22「オスプレイ」がある。 AW609の最大離陸重量は8000キロ(8トン)で、有効搭載量は2860キロ。最大航続距離は700海里(1296キロ)で、補助燃料タンクを増設すると1000海里(1852キロ)に伸ばせ、固定翼時の最大速度は275ノット(509キロ)を計画している。捜索救難などの用途では、通常のヘリと比べて1時間に4倍のエリアに対応できるという。 25
離島路線をはじめ、存続が今後厳しくなるとみられる地方路線を運航する地域航空会社について、監督官庁である国土交通省航空局(JCAB)では、機材の共通化や大手2社をまたぐコードシェア(共同運航)など、抜本的な見直しの検討を進めている。 有識者会議の「持続可能な地域航空のあり方に関する研究会」は6月2日、地域航空会社の今後のあり方に関する提言の中間とりまとめ案を公表した。日本国内の人口減少や高齢化などにより、需要の先細りにどう対応していくかが、地域航空会社に共通の課題となっている。 機体後部にハイビスカスをあしらったJACのATR42-600初号機。地元との関係が深い地域航空会社の良さを生かした存続策はどのようなものなのだろうか=17年4月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire 検討対象となっている主な地域航空会社は、ターボプロップ(プロペラ)機を運航す
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く