トランス脂肪酸を多く食べると、冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞など)の発症が増加する 日本人の推定平均摂取量は、総摂取エネルギー量の0.31%。WHOの勧告(目標)基準であるエネルギー比1%未満を下回り、通常の食生活では健康への影響は小さい マーガリンなどの含有量は、近年大きく下がっている 製品のトランス脂肪酸含有量を下げると、飽和脂肪酸が増える傾向がある。飽和脂肪酸も冠動脈疾患リスクを上げる 栄養バランスのよい食事が、トランス脂肪酸対策となる 危険、食べるプラスチック、日本は規制がなく野放し……。不安をかきたてる言葉がずらりと並びます。その多くが事実と異なり、科学的でない、と私は考えます。今、注意を強く向けるべきはトランス脂肪酸よりも飽和脂肪酸です。 内閣府食品安全委員会がトランス脂肪酸のリスクの大きさを検討し、今から11年前の2012年、評価書をまとめました。「日本人の平均的な摂取量では、