その中で、名車フェラーリやハーレーダビッドソンなどがブランディングにサウンドデザインを重視し、設計段階から排気音の「調律」にこだわっていること、あるいはトヨタ自動車のレクサスなどが完全静粛を突き詰める段階を卒業して、風切り音やタイヤ音などはカットしつつもエンジン音の一部は車内に恣意的に残すように伝えるという一段上の段階に入っていることも紹介致しました。自動車の運転音を騒音ではなくドライビングサウンドとしてとらえる考え方です。高度な防振防音技術を持ち合わせたうえで、寸止め的に残すべきところはあえて残すというのは上級者にのみ許される贅沢な設計思想です。 バーチャルリアリティーではなく“リアルバーチャリティー” 電装化技術が大きく進歩した今、その先には、合成したエンジン音を聴かせる世界、すなわち効果音の世界が到来する可能性が広がっています。一度静粛にしたうえで合成音を付加するわけです。我が家のコ