SIGMA DP2 Merrillは人を撮るにはとても適したカメラと言えます。搭載されているDPレンズは35mmカメラ換算で46mmという焦点距離で、一般的に標準レンズとされる(人間の眼の見え方に近い)50mmに近い画角は、人物に向けての構図も作りやすく、またF2.8という明るいレンズは、開放からシャープな結像ですし、少し絞っても驚くような描画を見せます。 さらに、すべての光をRGB三色のフルカラーでキャプチャしているMerrrillセンサー(他社のカメラはモノクロセンサーです。本来のカラーで記録しているのはこのカメラ搭載のセンサーだけです)は、細かなディテールを見事に記録していきます。 ただ、このピクセルシャープな特性は、風景や静物などの被写体には素晴らしく向いていますが、人物、特に女性を撮ったときに、あまりにも微細にディテールを描きすぎて「ひどい!」と言われてしまうこともあります。実際