「焼き鳥半額んなってたよぉー」 参加者の一人がプラスチックのパックに入った焼き鳥を山ほど食品館あおばのビニール袋から取り出す。 「それじゃ乾杯といきますか」 参加者おのおのにタカラの缶チューハイが行き渡る。一人の参加者が、「おりゃあ缶から直接飲まねえんだ。そういう主義なの!」といって、道端で拾ってきたと思しきセブンイレブンのコーヒーカップにチューハイを注ぐ。準備はできた。 「プリントアウトー!」 缶と缶がおざなりの音を出すか出さないかしてぶつかり合う。みなアルコールを喉に流し込む。何ヶ月ぶり、いや、何年ぶりかの酒というものもいただろう。酔いはすぐにまわる。半額の焼き鳥もすぐになくなってしまう。だが、パークスクエアの植え込みの前から、もう一度食品館あおばに買い出しに行くものはいなかった。だれももうなにも買う金なんてなかった。 それでお互い、昔話に花を咲かせる。今やだれも通信機器なんていうもの
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