世界の緊急課題である貧困や気候変動への関心の高まりから、日本でもしばしば耳にするようになったエシカル消費。とりわけ有名ファッションブランドが積極的に推進していることからも、何か革新的でクールな印象を漂わせている。しかしながら、いざそのロジックを解きほぐして見れば、なんら新しいことはない、単なる企業のマーケティングの一つに過ぎないのではないか。「エシカルな消費」とは、本当に従来の消費のオルタナティブになり得るような、革新的でクールなアイデアなのだろうか? ・中古市場で16万円~ナイキのヴィーガンスニーカー~ 「ヴィーガン」がスニーカーファンの注目を集めている。昨年ナイキが、英ファッションブランド「maharishi(マハリシ)」とコラボし、100%オーガニックコットンを使用したAir Max 90を発売した。自然保護活動家としての顔も持つデザイナーのHardy Blechmanが手がける「m
